ふぉんとを売るってどういうこと!?
〜フォント会社・株式会社モリサワのはなし〜

こんばんは!
第10回目の更新となる今回は、昨日のコラムに引き続き、ゲストの株式会社モリサワさんについてご紹介したいと思います。

 

株式会社モリサワは「フォントの会社」です。「フォントの会社」と聞いてもいまいち想像しづらいかもしれませんね。わかりやすく言うと、「フォントを作って、商品として販売をしている会社」です。

フォントが売り買いされているの!?と驚いた方もいらっしゃるかもしれません。そうです。今までのコラムでも紹介してきたしようなフォントのほとんどは、モリサワさんの取り扱っている商品なのです。

「フォントの会社」であるモリサワさん。一体どんな歴史をたどってきたのでしょうか?

 

morisawa
 

モリサワの企業理念は「文字を通じて社会に貢献する」。
 
「文字」との付き合い方について考えてきた、長い歴史があります。
みなさんは「写植」というものをご存知でしょうか。「写真植字」の略称で、文字を写真と同じ方法を用いて紙に印刷するという技術です。

それまで「活版印刷」という技術が一般的だった印刷の世界に、世界で初めて全く新しい風を吹き込んだのが、モリサワの創業者である森澤信夫氏でした。

写真植字機の特許が認められたのは1925年。文字印刷の一般的な方法が確立されました。
この年以来、モリサワは日本の「文字」のリーディングカンパニーとして歩みを続けています。

現在では、写植はデジタル技術のDTP(Desk Top Publishing)にとって代わられましたが、現在は「フォント」という形で、私たちの毎日にあふれる「文字」をデザインしています。

歴史に裏付けされた高いクオリティとバリエーションで、アマチュアからプロまで、デザインの世界において幅広い、圧倒的な支持を受けているのが「モリサワフォント」なのです。
 
ちなみに、モリサワのロゴは、1964年東京オリンピックのエンブレムを手がけた亀倉雄策氏がデザインしたものです。

 

では、「フォントを売っている」というのは、一体どういうことなのでしょうか。

 

名称未設定
 

それはこの「モリサワパスポート」を買うと、パソコン一台の中でモリサワのフォントが使い放題になる、という仕組みで成り立っています。

ネット上で個性的な「フリーフォント」を誰でもダウンロードできる時代ですが、それらとは文字としての完成度が段違いなのです。並べてみたときのかっこよさ、きれいさが全く違います。

また「モリサワパスポート」には、学生用の「アカデミック版」など多種にわたり、用途や予算にあわせて選ぶことができるのも嬉しいですよね。

デザインに興味がある人なら、誰でも一度は「欲しい!」と思うのではないでしょうか。

 

「フォント」界の星であり、日本の「文字」を牽引する存在であるモリサワさん。学内のイベントで直接お話を聞ける機会はそうそうないはずです。

「なんだかおもしろそうだ」と思ったあなた、ぜひ会場まで足を運んでください。奥深い「文字」の世界のとりこになることをお約束します。

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