ロゴで世界観を表現する!
〜グラフィックデザイナー・下山隆さんのはなし〜

ついに「ふぉんとのはなし」まで一週間を切りました!
今までのコラムでは、いつも目にしているはずなのにあまり気にすることのなかった「フォント」にまつわる話を掲載してきましたが、その魅力が少しでもおわかりいただけましたでしょうか。
今回のコラムでは、フォントについてお話をしてくださるゲスト・下山隆さんと、下山さんが手掛けられた作品をご紹介します。

 

ゲストの下山隆さんは、あの人気漫画『進撃の巨人』のタイトルデザインも手掛けられたグラフィックデザイナーです。

現在はデザインスタジオのRedRooster (http://red-rooster.biz/)の代表を務められ、2016年5月には、青山一丁目に撮影スタジオ兼ギャラリーNESTをオープンされました。これまで担当された作品は数多く、主に出版関係のグラフィックデザインやモーショングラフィックスを手掛けられています。

『進撃の巨人』をはじめとした多くの漫画のタイトルデザインも手掛けられているため、みなさんも一度は見たことがある、もしくは漫画を持っているという方もいるかもしれません。今回はその中でも3つの作品を紹介したいと思います。

 

1下山さん
『進撃の巨人』諌山創作

人間世界に現れた巨人との戦いを描いたこの作品は、漫画のみならず、アニメ化や実写映画化などもされた人気作品ですね。
ところで、この作品のタイトルに注目して見たことはありますか?
タイトルだけをとってみても、作品の世界観が表れています。
白と黒の文字に赤がよく映えたデザインで、ゴシック体のフォントからは力強さを感じます。

 

下山さん2
『ふらいんぐうぃっち』石塚千尋作

「魔女のしきたり」に従って15歳で黒猫のチトとともに独立して生活を始めた主人公真琴の日常風景を描いたのがこの作品。
『進撃の巨人』とは対照的に、こちらの作品ではひらがなのタイトルの柔らかさが特徴的です。
空を飛べる主人公の様子が、流れるようなタイトルデザインから見て取れます。

 

下山さん3
『聲の形』大今良時作

こちらは、少年・石田正也と耳の聞こえない転校生・西宮硝子の出会いから始まる、二人のふれあいを描いた作品です。
互いに思いを伝えあうことの難しさとその繊細さが、このタイトルにも表れているのではないでしょうか。
『聲の形』という漢字を使ったタイトルでありながらも、丸みを帯びたデザインからは柔らかい印象を受けます。

 

 

現在早稲田大学生協戸山店では、「ふぉんとのはなし」コラボコーナーを設置していただいています!
今回紹介した『進撃の巨人』・『ふらいんぐうぃっち』・『聲の形』は、コラボコーナーにも置いていただいているので、是非チェックしてみてください!

 

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