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早稲田リンクス>Freshman's Square2006>コンテンツ>授業ナビ2006
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――すごく根本的な質問になりますが、なぜ対象が「富士山」なのでしょう? 富士山というのは、日本人にとっても、世界の人にとっても非常にシンボリックな存在ですし、そこでの活動には説得力があります。ですから、私は以前し尿問題解決のために山頂へのバイオトイレ設置に先駆的に取組んだのですが、そうした新しいことを実証・研究する場所としては最適なんです。影響力が強い分だけ、実践の成果を国内外に広めやすくなりますから。 ――その発展に絡めて、この授業にも何か将来的な方向性を考えていらっしゃいますか? そうですね。将来的には、富士山環境再生研究センターみたいなものを創れたらと考えています。富士山に関わる諸問題、例えば環境保全と観光振興の共生関係のあり方や環境保全の具体的な方策などを、総合的・学術的に研究して、それを世界に発信できるようにしたいんです。先ほどお話したバイオトイレの技術のように、研究がもっと進めば、日本が誇れる環境対策として外国の環境改善や生活改善に役立てられるものはたくさんありますから。 ――話を今の授業に戻しまして、この授業を受ける学生に学んで欲しいことはなんでしょう? まずは、今起こっている社会の動きと言うものを、情報として吸収してもらいたいですね。次に、その情報を現場レベルで検証していく。そういった経験を通して、全体の理屈を学び、その中での自分の役割がわかってきます。そうすることで初めて、自分には何が足りないのかが理解できて、それを補うための自発的な勉強が始まります。学生には、そういった問題解決までのプロセスを体験してもらえればと思います。 ――では最後に、この授業を終えたときに、学生にどのような成長を期待しますか? 例えば富士山の場合にしても、様々な人たちが、様々な熱意を持って地域作りに取り組んでいます。それなのに状況が閉塞してしまうのは、その「色んな思い」がぶつかり合っている状態を、上手に調整できていないからです。誰も調整しなければ、いつまでたっても物事はうまく回転しません。そこで、この授業を受けた学生には、そうした状態の調整役、潤滑油となれるようになってもらいたいですね。また、多様な“異質なもの”に触れながらも、それら一つひとつを否定することなく、それぞれの個性と特性が上手に融合される、パ−トナ−シップ型の社会を創れるような人材の輩出も望んでいます。
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