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![]() ![]() 「ユネスコの寺子屋事業と世界遺産」 ■ 夏期 土曜5限 ![]() ![]()
![]() 野口昇(のぐちのぼる)
今、あなたはこの文章を読むことが出来ているだろうか。そんな当たり前の質問。おそらく、ほとんどの人はためらいもなく「はい」と答えるであろう。しかし世界では五人に一人がそう答えることが出来ない。読み書きが出来ない子どもや大人が多く見受けられるのは、アジアの国々である。そんな状況の中、全ての子どもが学校に行けることを目的とする寺子屋事業が起ちあがっている。今回、寺子屋事業が展開されているインドを訪問する「国際ボランティア理論と実践」のコーディネーターを勤める野口昇先生にお話を伺った。 ――インドでは、どこを訪問なさったのですか? まずは、日本ユネスコ協会が支援している寺子屋事業を見学しました。この寺子屋事業というものを説明しますと、インドには読み書きが出来ない子どもや大人が多く存在しています。その原因は、貧困である場合がほとんどです。貧困のために労働力として利用され、教育を受けることの出来ない子どもがまだたくさんいます。その現状を打破するためにも、日本の寺子屋のように、読み書きだけでなく生活に困らないよう、実際に役立つ技術を教えている活動のことをいいます。その他に、世界遺産も見に行ったりしますね。 ――では、そこでどのようなことをなさったのですか? 講義名にも「理論と実践」とありますが……。 見学の他にも、子どもたちと接したり、近隣の大学の学生と交流をしたりもしています。しかし、「理論」らしきことはできていないような気がしますね(笑)。本来、学生に貴重な経験をしてもらえれば、という思いでこの講義をやっていますから。理論などは本を勉強すればわかりますけど、実際にインドの厳しい現場に行って、貧しい中で一生懸命生きている様子を見てもらうことが大切なんです。ただし、これは本当に厳しい旅行ですよ。過酷なスケジュールが組まれている上に、食べるものの選択の余地がないので、ほとんどの人がおなかを壊したり高熱を出したりしています。なので、帰国するまでは気が抜けません。
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