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戸部亮介さん

早稲田大学政治経済学部。南仏の町・オブナの私立中学校にてフランス人に日本語を教える。期間は2003年9月から2004年6月まで。

 
 


 

Immaculee Conception



フランスでは、毎日が誰かの名前の記念日になっている。例えば、12月1日はFlorenceさんの日、12月2日はVivianeさんの日、といった具合だ。全ての日がなんらかの名前がついており、フランスのカレンダーや手帳には必ずそれが記されている。また、その日がキリスト教に関しての記念日となっている場合は、人名ではなく、そのキリスト教に関する名前がついている。例えば、今日、12月8日は、Immaculee Conception だ。これは、聖母マリアが無原罪の御やどりをされた日を意味している。つまり、イエスキリストをやどした日、ということである。そして、このImmaculee Conception が俺が日本語を教えている学校の名前でもある。だから、毎年、この日は学校でお祭りがある。この学校はオブナでも最も大きい建物なのだけれど、その窓の一つ一つにキャンドルライトを灯す。そして、地域の人たちを学校に招き、ホットワインを飲んだり、栗を食べたりしながら、語らいあうのだ。こういう伝統や文化は、人々の安定した生活の骨組みをつくっている。俺はキリスト教徒ではないんだけれども、学校の先生方にはキリスト教徒の方や、修道士は少なくない。そうして、彼らは、こうした記念日を心から祝いながら、暮らしている。今夜、クリスマスの半月前、ここオブナの一番大きな建物はキャンドルの光と、人々の笑い声で包まれた。


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2003.12.8