SoRi "OVER THE SEA" WASEDA UNIVERSITY LIVE CONCERT
〜夢は海を越えて〜
 

5月30日、韓国国際派デュオ・SoRiのライブコンサートが大隈講堂で催された。早稲 田大学創立125周年と日韓友情年2005を記念して行われたこのイベントで、SoRiはヒット曲や“OVER THE SEA”、そして尾崎豊の“I LOVE YOU”の韓国語バージョンなどを熱唱 した。
今回の仕掛け人、SoRiの所属事務所代表取締役の、早稲田大学第一文学部卒、近藤由紀子さんにインタビューをした。

SoRiのオリジナル曲で、プロデューサー近藤さん自ら作詞した曲、 「OVER THE SEA」には、こんな歌詞が歌われている。
「悲しみの向こうで未来(あした)はもう一度逢えると信じて海を渡ろう」

経営する音楽事務所「コンコルディア」の名は、人の輪という意味のイタリア語から来ているのだそうだ。「イタリアのシチリア半島は、見方によっては能登半島と似ているかもしれない」。生まれ育った能登にいると、地平線が見え、地球が丸いことが分かるという。世界は一つだということを目の当たりにしながら、彼女は幼少期を過ごしたのだろう。そして今、近藤さんは韓国と日本という二つの国の「架け橋」となるという夢 を、SoRiに託そうとしている。

五月、青春時代を過ごした母校早稲田大学に、SoRiと共に近藤さんは帰ってきた。雨が降っていたにも関わらず、大隈講堂でのライブは沢山の学生に支えられながら成功 に終わり、SoRiの強烈な存在感と実力を示すものとなった。能登から一人ぼっちで上京してきた「歌が好きだった」少女は、長い年月を経た今も、音楽プロデューサーと して夢を追う道の途中にいる。

「SoRiを聴いた時、韓流にスターとは違う“アーティスト”がいるんだ と感じた」
と彼女は語る。本物は絶対埋もれないという確かな信念が、自らの手でマスコミ各社に 一通一通掲載依頼のメールを送る原動力となっている。また、「OVER THE SEA」の曲に 感銘を受けたときは、一夜で詩を書き上げることもあった。人の心が動くようなことで 社会に貢献したいと微笑む姿は、彼らを信じる力に支えられている。
「私は、歌を歌う人には、人への優しいまなざしが不可欠だと思う。SoRiにはそれがあ った。」
舞台ではその人自身が見えてくる、それを隠すことは出来ないと彼女は鋭い眼差しで言う。実際、大隈講堂で行われたSoRiのライブでは、多くの観客がケニーとエディ ーの織り成す音楽、そして人間性に引き込まれていった。

近藤さんに座右の銘は何ですか?と尋ねると、「Ibelieve I can fly です」という答えが返ってきた。ライト兄弟の言葉だ。実際話を伺っていると、「夢」という言葉が頻 繁に使われていることに気づく。何もない白紙からのスタートラインで彼女達を突き動 かしているのは、まぎれもない「夢を信じる」力なのだ。「夢を信じて、それを行動し ていくことが大切」。
夢を信じると、必ずその周りにはその心に共鳴した人が集まる。だからこそ、学生という立場にいる人は、自分がいいと思ったことをその力で伝えていってほしいというメッ セージを贈られた。

彼女は「世の中には悲しみや苦しみを抱えた人々がたくさんいる。そういう人々の傍ら に寄り添う音楽を届けたいと思う」と語る。
人への優しい眼差しを持って生きることを伝えていってくれればという願いと共に、近藤さんは舞 台袖でSoRiを見守りながら、今日も新しい夢を見る。一つ一つの出会いの中で今出来ることをすること、そして音楽の力を民族を超えて証明すること。その想いと共に、はかりしれない夢の力をSoRiたちは伝え続けていくのだろう。

「目標は、一生懸命何かを探しながら、生き続けていくことです。 まだ夢の途中だから。」


【近藤由紀子(こんどう ゆきこ)プロフィール】
石川県七尾市生まれ。早稲田大学第一文学部英文学科卒業。 卒業後岩波ホール入社、ホールの企画運営に携わる。 出産を機に退社。二児の子育ての後、49歳でプロデューサーとして再スタート。 代表的なコンサートは加古隆『映像の世紀』2001年スペシャルコンサート。 2003年5月に株式会社コンコルディアを立ち上げ、 平原綾香を「Jupiter」でシングルデビューを、 またアルバム「Odyssey」を韓国のストーリーワークス株式会社より日韓同時発売をプロデュース。 現在は日韓の架け橋になるべく国際派デュオ「SoRi」の日本でのプロデューサーとして活動をしている。 ジャンルを超越した幅広い音楽・芸術のプロデューサーとして精力的に活躍を続けている。

株式会社コンコルディアホームページ http://www.concordia.co.jp/artist/sori.html
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【取材】後沢【編集】小島