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8月5日〜11 日の7日間。30人の早大生を乗せたバスが、東北・北海道の地を走った。 働くとは何か、地方企業の実態はどうなっているのか。それぞれの目的を胸に、新 ものづくり発見ツアーのメンバーたちは、9つの「ものづくり」中小企業を訪れた。

――なぜツアーに参加しようと思ったのですか。
大久保:僕は東北出身です。地元が好きな一方で、「こんなところにいたくない」と いう思いもあって東京に出てきました。でも都会に住んだことによって、今までとは 違う視点で地元を見ることができるかもしれない、と思い参加しました。
染谷:私は、来年から記者になります。初年度は地方局に配属になると思うのですが、地方のものづくり企業で頑張っている人たちに話を聞いて、今の自分がどのように感じるか知りたかったからです。


――参加して、どのようなことを感じましたか。
大久保:地元の印象が変わりましたね。 18年間住んでいて、誇れるところはなかった んです。でも、実はすごくて。世界と戦う技術を持っている人たちがいっぱいいて、 みんないきいきしていました。
染谷:そうそう、例えば携帯の液晶画面を作っている青森のアンデス電気。この会社の 製品の中には、世界でトップのシェアを占めているものもあります。 そして山形のオリエンタルカーペットは、大隈講堂や皇居、バチカン宮殿のカーペットまで作っているんですよ。
大久保:バチカンといえば、ヨーロッパの会社で作られていそうですが、日本の山奥の 小さな工場で作られているってことが意外で。ツアーに参加しなければ、知りませんで した。将来は、こういった企業を生かす方法をみつけて、自分の地元をもっと良くしたいです。


――社長の話を聞くことが多かったそうですが、印象的な話は何ですか。
染谷:土谷製作所という会社は、牛乳を急速冷却するバルククーラーという機械など ありとあらゆる酪農に関する機械を作っているのですが、「北海道の酪農で、機械の製造技術とい ったら、うちだ」という誇りを持っているんです。どこの社長も誇りを持っていて、社 員がいかに誇りを持っているか。そんな話を聞くのが面白かったです。
大久保:僕は社長たちの人生論が印象的でした。今まで失敗してない人はいないってい うくらい、みんな波乱万丈で。これから生きる指針を作るうえで、いい話を聞くことが できたと思います。
染谷:そうですね。生き方とか考え方、それこそ働き方っていうのを学びました。わく わくじゃないと楽しくないとか、自分が面白いと思ったことを続けるのが大事だとか。 人生観、経営観、働くとは何かを教えてくれる社長が多かったです。


【プロフィール】
写真左:染谷亜紗子(そめやあさこ)
政治経済学部経済学科 4年
写真右:大久保貴裕(おおくぼたかひろ)
政治経済学部政治学科 1年

【新ものづくり発見ツアー】
早稲田ビジネスパートナーズが、早稲田大学キャリアセンターと日刊工業新聞社の共催のもと、プロ デュースしたツアー。日本経済の競争力の源泉である「ものづくり企業」の訪問 によって、その魅力と競争力を発見する。
9月25日には小野梓講堂で体験報告会も行った。
現在、メンバーはフリーペーパー『穴があくほど。』を製作中。10月31 日発行で、色々な大学のキャリアセンターに置く予定。

HP:http://mono-tour.com/

記事:中出 美沙恵