
――今回のイベントのコンセプトを聞かせてください。
菅原:国際学生シンポジウム運営委員会は、ディスカッションイベントを開催する団体で、設立されて今年で30年目になります。
団体の設立理念は「国際人の育成」、つまり「国際社会に負けないような人々をつくり出そう」ということなんですが、今年は今年ならではのコンセプトとして「議論のサイコウ―再考、再興、最高―」という言葉を掲げました。ディスカッションの魅力をこのイベントで「再考」し、参加者の皆さんがディスカッションを「再興」させるきっかけになればいいなという思いを込めています。
簡単に言うと、このイベントを通してディスカッションの素晴らしさを体験してもらいたいということですね。
自分でやるからこそ、何を発信したくてやっているのかを考えたり見つめ直したりする機会にもなりますね。
――このイベントでは具体的にはどういったことを行うのですか?
菅原:2泊3日の合宿形式で行うのですが、1日目、2日目は参加者の興味のある分野の分科に分かれて、各分科で4つのテーマについてディスカッションします。3日目は報告会を開いて、ディスカッションを通して得たことを発表してもらいます。
松元:2日目の夜には報告会に向けた準備をほぼ徹夜で行うんですが、それは本当にハードなんですよ。でも、同じ分科の人とその極限状態を共有することによって、一体感をすごく感じられるようになるんです。その準備を通して参加者の間に深いつながりが生まれますよ。
新実:去年、私は参加者としてこのイベントに参加したのですが、ディスカッションのテーマに限らず他の参加者と色々なことを話すことができました。たくさんの人と深い話ができる機会が本当に多いイベントです。
――どのような学生が参加するのですか?
菅原:学年や性別を問わず様々な学生が全国から参加しています。留学生や社会人の方もいらっしゃいますね。参加者の参加動機も、「議論するテーマに興味があって勉強しているので、それについて人と意見を交わしたい」という人や、「社会問題に少し興味があったから」という軽い気持ちの人、それから「ディスカッションや社会問題にまったく興味はないけど、何か刺激が欲しいから」という人まで、本当に多種多様です。
――参加するにあたってディスカッションのテーマに関する知識は必要ですか?
松元:自分の持っている知識をもとにして意見を言うので、あるにこしたことはありませんね。
菅原 :そうですね。ただ、イベント本番の前に、各テーマの研究者の方などをお呼びしてお話を伺うプレシンポという事前勉強会があります。それに参加していただいて、あとは我々が作る資料に問題の背景や論点をまとめてあるので、それを使って少し勉強していただければある程度知識の補てんはできると思います。
――では、参加するにあたって必要なものはありますか。
松元:これといって決まったものはないけど、あえていうなら好奇心かな。
新実:教科書っぽくなってしまうけど、人の意見をきちんと聞いて、それを自分の肥やしにできる力だと思います。
菅原:3日間に渡って少し小難しい話をするので、できれば「興味があるから勉強したい」という人など、意欲のある人がいいですね。
――みなさんが思う、学生時代に社会問題や国際問題を考えることの意義は何ですか。
菅原:社会に対して希望が持てるようになることかな。こういった問題って、勉強すればするほど「解決できないんじゃないかな」って思ってしまいがちですよね。だけど、考えを磨き上げていくと、解決に結びつく何かを発見できる気がしてくるんです。そうなると、社会に出てから問題を解決しようという意欲が湧いてくるんですよ。
新実:確かにこういう問題ってこれっていう答えの出ない問題で、学生のうちはそういう少し難しい問題を、社会通念や常識にとらわれてしまって表面的にしか考えないと思うんです。でも、それをもう少し掘り下げて「この問題の根幹は何だろう? 」って深く考えてみることで、自分の頭で考えることの訓練になると思います。そういう力をつけることは、とても意味のあることだと思いますね。社会に出たら、自分の頭で物事を考えて行動に移していかないといけませんから。
――学生に向けてメッセージをお願いします。
新実:イベントの時期が非常に微妙なんですけど……(笑)。クリスマスの予定はイブに済ませてしまって、クリスマス当日はシンポに参加してください!
松元:自分の価値観が大きく変わる機会になると思うので、少しでも興味があったらぜひ応募してください。
菅原:参加者の方々には毎年「参加してよかった」と言っていただけます。アツくなりたい学生はぜひ参加してください。
記事:八田亜依
国際学生シンポジウム
中央:菅原敬弘(運営委員長)
早稲田大学 政治経済学部経済学科2年
左:松元淳(広報局)
早稲田大学 国際教養学部4年
右:新実真木(編集局長)
早稲田大学 政治経済学部国際政経学科3年
【第30回国際学生シンポジウム】
開催日時:2008年12月25日(木)〜12月27日(土)
(事前勉強会12月14日(日)、21日(日))
場所:国立オリンピック記念青少年総合センター
詳細は下記の「国際学生シンポジウム」ホームページをご覧ください。