学生生活であなたは何を得ましたか?
ここに記すのは卒業生が残す8つの物語。
彼らと共に、大学生活を思い返してみませんか?
そこからきっと自分自身が見えてくるはずです。







――早稲田大学に入る前、横井さんという方はどのようなお人柄だったのでしょうか?

中学では生徒会をやって高校は文武両道という、いわゆる優等生キャラで、変わったことをするような人間ではなかったですね。活発ではあるんだけど、凄く真面目な感じでした。

――そんな横井さんが早稲田大学を選んだきっかけは何だったのでしょう?

当時、公認会計士になりたかったんです。そこで、どこに行ったら公認会計士になりやすいかを調べたら早稲田大学の商学部だったんです。ちょうどうまい具合に高校の推薦もありましたし。これをしたい、というのはなくて、公認会計士ってかっこいいな、という漠然とした気持ちで入ったんですよ。

――今の横井さんからは想像出来ないですね。そういえば、所属されている所のHPに「長野から上京したものの、待っているだけでは機会は訪れないと気づいた」と書いてあったのですが、そのきっかけは何だったのでしょうか?

いくつかあるんですけど。大学1年の春休みに、高校時代の親しい友人が死んでしまったんです。春休みはずっと閉じこもっていたし、「東京に行ってチャレンジしよう」と思ってたんですけど、上京してから結局何もしないままもどかしい気持ちを隠しながら生きてました。そんな時、「お前そんなんでいいの?」という死んだ友人の声が聞こえたような気がしたんです。あいつは俺がこんな状態でいるのを望んでないよな、と思って、あいつのためにも頑張ろうと思ったのが一つですね。

――そんなことがあったんですね……。他のきっかけはどんなことだったのでしょうか?

もう一つは、バイト先の歌手を目指している黒田という男との出会いです。「お前の夢はなんだ?」と聞かれて、公認会計士がどうとかいつものように取り繕ったことしか言えませんでした。黒田は凄くキラキラして話すんですけど、自分は全然で。黒田みたいに何かに向かって走っていたいと思いました。
それで、3年になるとき、ロンドンに行ったんです。何でも良かったんですけど、簡単に環境を変えることができて、自分をじっくり見つめられる環境を作りたいと思ったので。たくさんある時間の中で、自分について色々と考えました。そこで「俺は色んなことをやりたい人間だよな」と思って。チャレンジする生き方をしたいっていう根源欲求を思い出したんです。そこからエンジンがかかった感じですかね。

――そうだったんですか。それでは、エンジンがかかってインターンを選ばれたんですか?

そうなんです。普通の学生がしないことをしたいな、と思ったんです。それで色々とアンテナをはっていたら、たまたまビジネスゲームという授業の先生がインターン先の方と知り合いで、面白そうじゃん、って思って申し込んだ感じですね。
終わりの時に、社長を含め上司の方々から「この後も是非君と仕事をやりたい」って言われたて嬉しかったのを覚えていますよ。

――なるほど。では、その経験を踏まえて、後輩に伝えたいことはありますか?

小難しいことを考えず、自分の器をでかくするために、とにかくがむしゃらにやったらいいと思います。動機は何でも良いんです。最初は自己成長のためとか自分向きのベクトルが、人のために何かやりたいっていう風に切り替わる瞬間が絶対あって、その中で感じたことや気づいたことが次のステップにつながると思うんですよね。

――最後に、大学生活の中でご自分がどのような人間になり、また今後どの様にしていきたいと思いますか?


難しいですねー。何かにチャレンジしてる状態っていうのはむちゃくちゃ気持ち良いんです。何でも良いわけではなく、自分が「やりたい」って思ったことに納得感を持ってチャレンジしたいと思っています。価値観を貫く軸はまだ見えてませんが、前よりぶれにくくなりましたね。それに、昔はかっこつけたがって、「やりたいことはないです」って言えなかったんです。でも今は「何もないんです」って言えるようになりました。自分の駄目な部分も含めてちゃんと伝えられるようになったのは変化ですかね。社会的には自分は「大学5年生だし、大丈夫か」って感じですけど、本質的な生き方が出来るようになったと思います。
今後は、そうですねー。経験を通じて「自分一人で生きてない」って色んなところで痛感しまして。人への感謝をめちゃくちゃ感じてるんです。だから、自分を取り巻く人達に尽くすことをやっていきたいと思っていますよ。自分を含め、自分の周りに居る人達を大事に出来る人で在りたいんです。