メン談

麺はお好きだろうか?

そば、うどん、ラーメン、スパゲティ……そう、麺である。人にはさまざまな好みがあれど、麺が嫌いな人があまりいないのは不思議なことだ。

麺の発祥は諸説あるが、一説によると4000年前の中国と言われている。日本においては平安時代にはすでに麺のようなものが食べられていたそうだ。中国語では麺というと小麦粉料理全般を指し、イタリア語のパスタも団子状のものを指すことがあるそうだが、日本で麺と聞くと想像されるのは、原料は関係なく細く長い形状のものだろう。

細く長い形状とは言っても、私たちが日本で食べることができる麺は多岐にわたる。そば、ラーメン、うどん、パスタの他にも春雨、ビーフン、フォー、冷麺など挙げればきりがない。しかも麺自体の原料、太さ、味付け、具材、食べ方の組み合わせで麺の可能性は無限大だ。

たとえばラーメンだけを考えてみたとする。博多とんこつラーメンのように極細の麺を使うものもあれば、ラーメン二郎のような極太麺を使うものもある。

また小麦粉に加える水の量で食感も大きく変わる。スープは言うまでもなく多くの種類がある。食べかたもスープと食べるもの、スープがないもの、スープにつけて食べるものがあるし、冷たいものも温かいものもある。これはラーメンだけに限らず他の麺類も同じで、その麺ごとにいろんな食べかたがある。

種類の多さで言えば同じ主食であるパンやご飯にも負けていないのではないだろうか。

 

これだけ多くの種類の麺ができたのは紛れもなく私たちが麺好きだからだ。ではなぜ私たちは麺が好きなのだろうか。
まずはもちろん美味しいからだ。スープやソースを確実に絡めとり、口に運ぶとほどけるような食感と歯ごたえ。それでいてのどごしがよくて食べやすい。

そして利便性。食べやすいということはすぐ食べることができるということだ。会社や学校のお昼休みは長くても1時間。日本人が食事にかけられる時間はそれほど長くはない。そんなとき、すぐに食べられる麺はうってつけなのだ。

また麺はだいたいリーズナブルだ。その上具材も合わせればそれだけで満足感が大きい。あとは箸文化との相性や、世界各国の質のいい料理が食べられる環境など、もっと理由はあげられるだろう。日本は立派な麺文化を持った国だ。麺好きが高じたのか、はわからないがお湯を注ぐだけで食べられる即席麺も日本で開発され、今では世界中で食べられている。ラーメンやうどんもそうだが、中国から伝わった麺が日本の文化として世界に飛び出していった。

たくさんの麺に囲まれたわたしたち、せっかくならいろんな麺を食べたいものだ。

何度も言うように麺は多種多様だ。世界だけでなく国内でもあなたが知らない麺はきっとある。
例えばまったくコシのないうどんはどうだろう。福岡にあるチェーンのうどん屋、牧のうどん

博多うどんはコシのないふわふわとした麺が特徴だが、そのなかでも牧のうどんは異彩を放っている。

 

太くコシのないうどんは混み具合にもよるが大体5分程度で運ばれてくる。見た目は名物のゴボ天がのった普通の博多うどんだが食べ始めるとなにかおかしいことに気づく。

元の量も多めなのだが、柔らかい麺が出汁を吸ってどんどんカサが増えていくので、食べても食べても減らないのだ。
これは一度茹でて水でしめるという行程を省いていることが理由らしい。このために熱々の継ぎ足し用の出汁が各テーブルに用意されている。この出汁は透き通ってきれいな色をしていてとてもあっさりそうに見えるが、飲んでみるとこっくりとした深い味わいで、ふわふわの麺と相性が抜群なのだ。

そうして味わいながらなかなか減らない麺を食べ終わるころにはお腹いっぱいになる。値段は400円から600円程度でお財布にも優しい。現在は福岡と佐賀にだけ出店しているが、九州を旅行するときにはわざわざ食べに行く価値があるだろう。

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紹介できたのはほんの一例だが少しでも麺への好奇心が掻き立てられただろうか。わたしたちは日常的にいろんな麺に囲まれている。あなたが自分の麺好きを自覚したのなら、美味しさと発見に溢れた麺の世界のより深くにいってみてもいいのかもしれない。

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