Vol14.夏休み明けの勉強法
こんにちは!今回のコラムテーマは「夏休み以降の勉強法」!
1:「死なないように死ぬギリギリまで勉強する方法」
2:「ダメダメ受験生に捧ぐ夏からのダメダメ勉強法」
3:「浪人生が送る浪人生はもちろん現役生もためになる秋からの勉強法」
4:「ちょっと息抜き、変わった場所で勉強してみよう」
の4本立てでお送りします。早大生からの叱咤激励を受け取って、残り半年を駆け抜けてくださいね!
■夏休みストイックに頑張ったと胸を張るあなた ペンネーム:O西Y莉
そしてもう後悔したくないあなたへ送る、「死なないように死ぬギリギリまで勉強する方法」
終わっちまったなあ、夏休みが!胸張って「誰より勉強した」って言えるヤツ、何人いるんだ?!?!てか「勉強した」とか、死ぬ手前までやって初めて言えよな??
いま縮みあがってるお前ら、30分以内にこの記事を読んだあと30秒以内に机に向かえ、分かったか!!
いいか、まず歴史科目。夏休み前までに習った事は当然忘れてないな?この期に及んでまだ自信ないお前、これまで習った事をもう一度さらえ。
かといって夏休みまでに習った事ばかりやってるわけにもいかない、新しい事習うから。
9月以降は①これまでの復習と②毎回の授業の復習を「毎日」「徹底的に」やれ。もう時間は残されてない、でも一日あたりの分量が多すぎてもダメ。目安としては、
①これまでのおさらいを1日半単元~1単元
②毎回の授業の復習は絶っっっっ対その日のうちに!!
特に苦手なヤツは電車の中、入浴中、思いつく限りのスキマ時間で何度も頭の中で復唱しろ。
どうしても覚えられない箇所は紙に書き出してトイレや勉強部屋の見やすい場所に貼れ。
早大受験生は絶対に山川の「用語集」を丸ごと一冊覚えるつもりで読み込む。
これに載ってる文ちょっと変えただけの問題とか平気で出るぞ。
読んでるだけじゃダメ、手を動かして覚えろ。
「頻出じゃないからいらない」とか言うな、まだ間に合うから今からでもマイナーな用語含めて叩き込め。
細かいことを知っておくと点と点が繋がって大事な出来事の流れ・つながりが掴みやすく=忘れにくくなる。
無駄じゃないか、とか小賢しいこと考えてる暇があったら言うとおりにやれ!!
次に国語。「国語はセンスや才能がモノを言う」「暗記科目じゃないし成績向上は難しい」なんて大間違いだ。受験は本来誰でも本気でやれば成功するように、公平に出来てる。
言い訳は禁止、甘えんな。国語が苦手なヤツは知識が足りてないか、頭に入れた知識が的外れで使えないかのどっちかだ。
早大受験にあたって必要な知識は、
①故事成語とか四字熟語(普段授業で使わないであろう国語便覧の付録に載ってる)
②古典単語・古典常識(Z会「速読古典常識」オヌヌメ)
③漢文の知識(漢文そのものが出なくても、漢字の意味や定型文を覚えておいて損はない。例えば近代の文章とか段違いに読みやすくなる)
④基本的な文学史(レベルの低い大学に限ってやたら難しい文学史の問題を出してくるが早稲田はその点良心的)
⑤基本的な漢字(漢検2級レベル。MARCHは思い出したように難しいの出してくることがあるけど必要ない)
⑥評論・論説文の種類・用語(Z会の「現代文キーワード読解」おすすめ。量が多すぎないし効率がいい。息抜きに読むだけでも全然違ってくる)
以上だ!分かったらさっさと叩き込め、もう9月なんだぞ!
さて、いちばん比重の高い英語。基礎的な単語は語法も含めて完璧に。
そのためには単語だけで覚えてもダメ、短文をそのまま暗記しろ。
どうしても覚えられないものは紙に書き出して目に付くところに貼れ。
そろそろ演習を重ねる時期だ、知らない単語に出会う機会が増えるはず。
「もう底辺じゃないぞ」ってヤツは、知らない単語に出会ったら全部洗い出して短文で暗記。語彙が多くて無駄になることはありえない。
「英語まだ苦手だけど時間が無い、どうしよう!」とか慌ててるお前、良い方法教えてやる。とにかく英語に慣れろ。
そのために「速読英単語 初級編」を毎日1ページずつ。使い方は、初めてのページの場合、まずはスクリプトを目で追いながらCDを聞く。
次にCDを一時停止させながら書き取り(ディクテーション)。スクリプトと照らし合わせてミスを洗い出す。
そしてもう一度、スクリプトを見ながら聞く。完全に聞き取れるようになるまで繰り返す。
ここまでが初回の流れ。
2回目以降は、まず朝起きてCDを聞く。次にCD無しで、CDに似せて音読。最後にCDの音声に重ねるように音読。
それで時々ディクテーションをやる。なるべく同じものをルーティーンで聞くのが良い、音楽を何回も聞くと頭に入るのと同じ要領。
だから布団に入って寝落ちるまで、耳を傾けずただ流すだけでも意味がある。
これやると、①リスニング力、②速読(音読する速さで読めるように)、③正しい語法(ただしスペルは手を動かして覚えろ)、④英文展開の流れを感覚的に掴むチカラが育つ。
何より英語に慣れる。朝ちょっと早く起きて取り組む習慣をつけろ。
最後に。9月は過去問に手を付け始めて良い時期。但しまずは英語と国語から、歴史科目はまだやらなくていい。
それから、過去問は復習を徹底すべし、他学部のものもやってみる。ちなみに政経、文、文構の国語・政経、法、国教の英語が出来るようになっておくと心強いぞ。
歴史科目はどこの学部のもできるようになってほしい、但し2011年の社学は無視して良い、むしろやるな時間の無駄(興味あったら受験終わってからチラ見してみ)。
きつい事言ったけど、これ位本気にならないと早稲田には来られない、来ても楽しめない。甘えを捨てた勉強だけの生活。「全力でやった」って言い切れる勉強しろよ!
■2:ダメダメ受験生に捧ぐ夏からのダメダメ逆転勉強法 ペンネーム:もゆ
「やばい、思ったより何もできないまま夏休みが終わってしまった…」
そう思っている受験生は意外と多いんです。
机の前に貼った「1日10時間勉強する!」の貼り紙はどこへやら、気づくとケータイをさわり、「ちょっと休憩?」とテレビを見る。
あえて言います、「こんな暮らしをしていても受かる時は受かるのだ」と。
ストイックな生活をしたら絶対に合格する、堕落した生活を送ったら絶対に落ちる。よく言われることですけど、「絶対」ではないんです。
でも1つ「絶対に」言えるのは、「なんとなく手を抜いて受験勉強して、なんとなく合格しても、入学後に絶対後悔する」ということ。
受験で後悔したくない!と思ったあなた、他のおにいさんおねえさんが書いた後悔しないための勉強法を読んで頑張ってほしい。
「なんでもいいから合格したいんじゃ~~~」という人は、ストイックになりきれなかった私のダメダメ勉強法にお付き合いくださいな。
①自分が頑張る場所を決める!
「家じゃ誘惑が多くて頑張れないんです」という受験生は多い。それでも無理矢理頑張って家で勉強する!!そういう人もいるでしょう。
しかしダメダメ受験生だった私は開き直りました。「家で集中できないなら無理して集中することはない!学校でその分頑張ろう!」と。
家での勉強は赤本をちらっと見て大問1とかだけ解いてみるのと、布団の中で寝る前に死ぬほど苦手だった英単語を見てそのまま寝落ちってくらいで、机に向かう時間は非常に短かった。
そのかわり!朝は学校が開くと同時に登校して勉強し、放課後は学校が閉まるまで勉強していました。
要は自分の頑張れる場所を見つけてそこでは頑張るのです。
②意識するのは「勉強時間」ではなく「勉強したこと」
「一日○時間勉強する」と決めて、気づくと目が時計を追ってる…あと何時間何分で終わるって計算してる…身に覚えがありませんか?
ここでまたしてもダメダメ受験生は開き直ります。
「勉強時間が少なくても良いや!今日やると決めたことだけはしっかり丁寧にやろう」
さっきから開き直りまくってますが、「やるべきことやったら終わり!」って方法は、終わりが見えてるから集中力も保ちやすくなるし、「ちょっと休憩~~」を入れる頻度が下がるから割とおすすめです。
結局言いたいことは、「メリハリをつけて勉強する」ってことですね。
頑張るポイントを決めてそこで頑張る。あとは好きに時間を使えばいい。
「必要以上にストレスを溜め込まないようにするのも、大事な受験生の仕事だ」って誰かが言ってたけど、本当にそうだとおもいますよ。
■3:浪人経験者が送る「浪人生はもちろん現役生もためになる秋からの勉強法」 ペンネーム:もりたか
"浪人生向けの夏休み以降の勉強法"?浪人生に夏休み……!?
あえて言わせて貰う、浪人生に夏休みなんてものは無い。あったはずのない"夏休み"を満喫したぜ!っていう人は自分をフルボッコにして自己嫌悪に陥ってください。
煽りはこのくらいにして、英語・国語・歴史の私文に特化した勉強法を書いときます。
英語-
夏の終わりまでに派生語以外の単語は覚えましたか。
尚且つ構文を読み取る練習をしてきたならばセンターレベルの問題は安定して解けるようになったはず。
これからは単語帳に載っている派生語も順次覚えていこう!
早慶レベルの構文を読み取る力をつけるために"ポレポレ"や"英文解釈教室"などの難しめの構文解釈も練習していこう。
もちろん、一度赤本を解いてみて志望学部との距離を図るのも有効です。センターや赤本を解く時は設問からまず眺めような。
行き着く答えが意識出来るから英文読んでる時に該当する箇所があればそのまま回答出来るとこもあるぞ!
国語-
《現代文》
英単語と同じように、現代文に出てくる文中のキーワードが分かれば、文章がかなり読み易くなる。
最初の若干恐喝めいた口調の早大生も言っていたけど、"現代文キーワード○○語"などの単語集を一冊買って空き時間に読み進めよう。
ヴィジュアルが多い参考書がオススメかな。
文中の指示語"それ、これ"が何を指してきたかを常に意識し、逆説"しかし・けれども"、などの単語にチェックを入れる癖をつけよう。
文章がここで転換した、ってのが後で読み直した時に確認しやすいよ。
《古文》
筆者もこれほど苦労した科目は無い。
摩訶不思議な活用、現代語と全く意味の異なる単語。そして文に不慣れなこと。全てが足を引っ張り合い得点が伸び悩む。
その結果、古文自体を敬遠しがちになる、そんな時代が僕にもありました。けど、面白いことに古文は急に出来るようになる日が来るのです。本当だよ?
夏終わり、みんなの進度は最初に単語帳を一通り進行しつつ、活用を覚えてきたって感じかな。
夏からは文章を読んで文章に慣れようね。予備校の講座をとって解説を詳しく聞くのも大事。プラスで古文常識も寝る前や起きてすぐにやっていこう。
これを暫く続けるとあら不思議。今までやってきたことが噛み合って文章が何を言ってるか何となくイメージ出来る状態になります。
苦手意識が消えたらもうこっちのもの!古文に手を付けるのが億劫で無くなり、更に出来るようになると楽しくなってきます!
色々な過去問を読んで、解説をよく聞き、慣れて行きましょう。
《漢文》
"早覚え即答法"と漢文常識を進める。前者は最強の漢文の参考書です。これさえやっときゃ大丈夫!
歴史-
ちょうど通史が一巡した辺りでしょうか。
記憶を定着させるために寝る前などの空き時間に一問一答を欠かさず続けよう!
通史が長くて覚えられない…なんていう人は通史を二分割(日本史ならば古代~江戸、江戸~近代)に分けてもう一度復習していこう。
これかなり効果的。予備校の授業で近代をやった日には自習で古代をやったり、その逆をやったりすれば交互に通史を補完出来て記憶に残り易く、忘れにくい!
そして過去問もバンバン解いて解けなかった所をテキストに自分で埋めていこう。
ここまで上から目線&厳しいアドバイスにムカッと来た人も多いはず。
でも、浪人生諸君!煽られて悔しいって思うことや見返したいっていう気持ちが浪人生にとっての起爆剤になります。
苦しんだり、劣等感を感じたりした分だけ受かった時は最高に嬉しいよ、最後まで気を抜かず、頑張って!
■4:ちょっと息抜き、変わった場所で勉強してみよう ペンネーム:ばっさー
浪人中の自分は服を買いに行く時間も惜しく、同じコーディネートをベビロテし、夏休みが終わると着ている全てのTシャツがガーゼのようになっていた…受験生はあらゆる自己規制をしなくてはならないのだろうか?
否!!そうではない。
自分は確かに無駄な時間は作らないように徹底した。
しかし、自分はムチが大好きドMマンだったのではなく、適度なガス抜き、つまりアメをうまく摂取していた!
具体的には気分転換のために机以外の場所で勉強するということである。机での勉強がいかにストレスを与えているかわかると思う。
〈オススメの場所〉
①夜の公園~恐怖と緊張のハーモニー~
なぜ夜なの?って声が聞こえてきたので説明しよう。人間にはシーター波とよばれる脳波がある。
この脳波は情報収集を促すときに発生する。つまり、勉強の質を高めることができるのである。
シーター波は緊張時に発生すると言われている。なので俺は夜の公園で英語のリスニングをしてみた。
すると、何とも言えぬ恐怖が襲い、緊張状態に陥った。しかし同時に机の上では味わえない集中力が俺の聴覚を活性化した。
英語以外の科目では、暗記系の日本史を流してみるのも効果絶大だった。それに涼しいので、はかどる。カップルが来てたら譲ろうなw
②上野の国立博物館~文化史は生でしょ!~
自分は日本史受験だった。そこで厄介なのが文化史であった。出る割合は少ないものの上位校になるほど合否をわける。
そこで俺は資料集を片手に博物館へ行ってきた。
仏像や巻物は実際のスケールや質感がハンパなく、かえって印象に残りやすかった。パンフレットやお土産なども画期的な教材と化した。
ちなみに俺はガチャポンで縄文土器を手に入れ、写真問題でハナクソほじりながら解答することができた。
③スタバ~ここにいる自分が好き~
ここはコーヒーの味もわからん大学生がただスカしているだけの場所ではない。
当然さまざまな人々がそこにいる。前述したシーター波だが、緊張感が得られる状況はまさにこういった知らない人々が多い場所なのである。
俺もスタバやミスドなど行ったが、適度な緊張感による勉強のおかげで、入試の時に遭遇する知らない人々に対しても動揺せず挑むことができた。
スタバに限らず知らない人が行き交う場所で勉強してみよう。
いかがでしたか~~~~!!!ちょっとでも頑張るぞ!って気持ちになってくれたなら我々も書いた甲斐があるものです^^
ここにもそれぞれ違う声があったように、どう受験を乗り超えていくかは君次第。無事に乗り越えた君と、早稲田の杜で会えることを楽しみにしています!
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