不合格体験記 vol.3 |
2005年3月 神奈川県立麻溝台高等学校卒業 同年4月 城南予備校町田校私立文系コース入学 2006年4月 早稲田大学社会科学部入学 ●高校1・2年 ●高3(1学期) ●高3(夏) ●高3(2学期) ●高3(冬) ●受験校・受験結果 ●そして…… ▼高校1・2年 家から自転車で15分。ただ「近いから」という理由でこの高校に進学。地元では「一応」進学校らしい……が、入学してしまえば、勉強はせずに部活やバイトに時間を費やす人が多かった。私はというと中学でやっていたハンドボールから逃げたくて、茶道部に入部。週1回の活動しかなく加えてバイトもしていなかったので、なんとなく漠然と毎日を過ごしたのだった。 高2の1学期、同じ部活にいるアホで有名な友人の小島が、突然「私、予備校に通うことにしたの」と言ったのを耳にする。大学進学への意識の高さに焦った私は、小島と同じ予備校に通うことにした。私は政経が好きで、大学では政経を学びたいと思っていたので、文系の私立3教科受験(英語・国語・政経)に決定。その当時、マーチや早慶上智などという分類を知らなかった私と小島は、家から近いという理由で青山学院大学を目指すことになった。 ▼高3(1学期) 高2から予備校に通っていたので、余裕をかましていた。"みんなは今から受験勉強を始めるんだ"と心の中で周りの奴らを見下す自分。今となっては、愚かでしかない……。妙な自信があった私は、たいして勉強をせずに1学期を過ごしてしまう。これが人生の歯車を狂わす元凶だったのかもしれない。謙虚な気持ちを持つことは大事だと思います、本当に。 ▼高3(夏) 夏は受験の天王山!! 先生やチューターは「夏は死ぬほど勉強しなさい」と言うが、まだ余裕をかましていた私は、予備校の1学期のテキストの復習もあまりせず、夏期講習を受けた。勉強時間は1日6時間程度。後で気づいたことだが、同じ予備校に通っていた他の受験生はテキスト+αで市販の参考書や問題集をやったりして、最低でも1日10時間は勉強していたようだ。どんどん周りと差がついていくのに気づかない私……。本当に愚かすぎる。 ▼高3(2学期) 2学期のクラス(レベル)を決める「クラス編成テスト」で良くない点数を取ってしまい、やっと焦りだす。ちょうどその時に、英語の先生が希望者だけ個別に単語・熟語・文法のテストをしてくれるというので、参加することに。1週間に単語500個・熟語100個・文法問題集10ページ弱を暗記し、テストをする。9割以上の正解率なら合格、不合格だと先生からのきついお叱りがあるということ……。やっと本気になった私は、毎日深夜まで勉強するようになった。この頃赤本が世に出回る時期で、第1志望の青学の赤本を見た私は、英語のレベルの高さに愕然。なので、オープンキャンパスに行って雰囲気が良かった明治の政経学部を第一志望に変更。 11月頃、先生のおかげで英語の単語・熟語・文法は完璧に! しかし、英語ばかり勉強していて、政経と国語の勉強を全くしていなかったことに気づく。やばい! ますます焦る私……。しかも私の高校は指定校推薦で大学に進学する人が大半で、一般受験をする人たちにとっては肩身の狭い時期になってくる。すでに指定校推薦で合格した奴らのキャピキャピする姿。"お前ら全員どっかに消えろ!!" 何度心の中でそう思ったことか……。とうとう私は学校に行かなくなった。そしてストレスで4月から体重が10キロも減少。食事がのどを通らない。1日中何も食べない日もあったくらいだ。 ▼高3(冬) 11月以来必要最低限しか学校に行かなくなり、予備校の自習室で朝から夜まで過ごす日々。目の色が変わってきた受験生を見て、私も自然と気合満々に。勉強が遅れていた国語と政経を何とか一通り終える。そして、演習量が足りないと思ったので、12月の半ばからは自分が受ける大学の赤本を最低3〜5年分くらい解いた。もちろん初めて解いたときは正答率が低かったが、徐々にその大学の出題パターンが見えてきて6〜7割の正答率に!様々なプレッシャーと戦いながら、とにかく必死だった。 ▼受験校・受験結果 【センター試験】 英語134点 国語130点 政経80点 最初の試験ということもあり、緊張してずっと足が震えていた。英語も国語も文章が頭の中に入らず惨敗。 【神奈川大学経営学部】 →合格! 緊張してパニックになりかけたが、なんとか平常心を保った。 【東海大学政経学部】 →合格! 全教科簡単だった。 【専修大学経営学部】 →合格! 政経で世界史のような問題が出て焦る。なんとか合格。 【成城大学経済学部】 →不合格 英語が簡単で差がつきそうになかったので、政経と国語で差をつけよう!と思ったが、撃沈。特に国語は○○文字で抜き出せ問題ばかりで、時間ばかりがかかってしまった。こういう問題は回答の根拠がきちんとないと解けない問題だ。もし抜き出せ問題が苦手ならば、しっかり対策をしないと駄目かもしれない。私はというと……。(察してください) 【明治大学政経学部】 →不合格 とうとう第1志望の明治の政経! 夜は不安で眠れなかった。朝になりお母さんの言葉に励まされ、かなり気合を入れて家を出た。大学につき教室に入るとピンとした空気が張りつめていて、その瞬間! 私は緊張し萎縮してしまった。さっきまでの気合は何処へ……。それに早稲田の滑り止めにしている受験生が多いらしく、聞こえてくる会話は早稲田の入試についてばかり。"早稲田を目指している受験生に勝てるわけないよ"と諦めつつ試験を受けた。英語・国語・政経のどれも合格点に届きそうにはなかった。 【青山学院大学経営学部】 →不合格 英語・国語・政経のどれもが簡単だった。"絶対受かる!! 100パー受かる!!"と思ったが、帰り道で聞こえてくる受験生同士の会話を聞くと、それはどの受験生も思ったことらしい。 そのときの私は"簡単=合格最低点が上がる"ということに気づかなかった。世間でよく言われる、「たった1点差で合否が決まる」という言葉を実感したのは、落ちた後だった……。 【青山学院大学経済学部】 →不合格 経営学部の試験が先で、しかも"絶対受かった"という自信があったので、完全に気を抜いてしまった。集中力が切れ、長い文章を読むのがだるくなったので、寝てしまった。 ▼そして…… 長い受験生活も終わり疲れ果て、浪人という選択肢が頭になかったので専修大学に進学しようと思っていた。しかし、心の中ではこの結果に納得できず悔しい気持ちがあって……。そんなときに、ある人から人生を変えるメールが届いたのです。 (合格体験記に続く) バックナンバーに戻る |