合格体験記 vol.5 |
2006年3月 江戸川女子高等学校卒業 同年4月 早稲田大学第二文学部入学 ●早稲田との出会い 〜高2・夏 ●部活との両立 〜高2・11月―高3・7月 ●夏休み 〜高3・7月―8月 ●周りとの温度差 〜高3・9月―12月 ●12月(冬休み)―試験前日 ●試験 ●落ちる恐怖と戦う日々 ●最後の合格発表 〜3月3日・卒業式当日 ●そして今現在 〜大学1年 ●自分の受験生活を振り返って ●最後に 〜受験生の皆さんへ ■早稲田との出会い 〜高2・夏 中高一貫の女子校に通っていたため、高校へはエスカレーターでそのまま入学した。そして高校でのクラスは、中学時代の成績によって、私立文系コース・国立コースの中から選べるシステムだったため、昔から定期テストだけは頑張っていた私は、高1のとき国立クラスを選んだ。 しかし、特に行きたい国立大学があったわけでもなく、たまたま国立クラスに入れる成績だったから、という単純な理由だった。そのため、大した緊張感もなく中学の延長のような生活が続いていた。そんな単純な理由で入ったクラスで、勉強についていけるはずもなく、苦手な数学においては毎回赤点ぎりぎりをさまようことになってしまう。高2のクラス選びのときは私立文系コースを選んだものの、大学へ行く明確な意味も見出せず、ただなんとなく授業を受ける毎日。 そんな私を変えてくれたもの、それが早稲田だった。 高2の夏休み。相変わらず山のように出された宿題にうんざりしつつも、遊び半分で様々な大学のオープンキャンパスに行った。 「早稲田も見に行ってみよう」 本当に何となくだった。もしあの時そう思わなかったら、きっと今私はここに居ない。オープンキャンパスに行った、数ある大学の中でも、早稲田だけを特別に感じた。限りないエネルギーと自由に包まれた場所。あんなに心を奪われる場所とは他に出会ったことがなかった。 「再来年の春、絶対私はここに来る」 こう決心したこの日から、私は早稲田入学の為になること以外ほとんど切り捨てていった。 ■部活との両立 〜高2・11月―高3・7月 早稲田に出会ってから、つまり7月からしばらくは、自分の気持ちと努力が比例せず結構苦しんだ。激しい運動部に所属していたせいもあり、上手く勉強の時間が確保できずに自己嫌悪に陥ったこともよくあった。 少しずつではあるが勉強時間を確保できるようになったのが、高2の11月頃。 けれども今考えると、この頃はまだまだ部活に時間をとられていたと思う。 予備校の人たちが、だんだんと受験を意識して勉強し出しているのを見て焦ったが、部活を途中で辞めることはしたくなかったので、睡眠時間を削って勉強をしたりもした。 さすがに7月の文化祭2週間前などは、勉強することはできなかったが、「来年文化祭後に引退したらきちんと切り換えて頑張ろう」と決めて割り切った。 ■夏休み 〜高3・7月―8月 夏休み開始前は、計画を立ててかなりやる気だった。 まず、入試までの期間を考えて、夏休み中に終わらせておくべき問題集・プリント・単語帳の範囲などを決めた。その後、決めたものがきちんと終わるように毎日の予定を立て、予備日を週1で入れた。 1日10時間は必ず勉強する! と決心し、夏休みスタート。10時間にとどまらず、できたら12時間ぐらい勉強しよう!とすら思っていた。 7月後半になってくると息切れしてきて、12時間集中し続けられなくなった時もあったけれど、そんな状況の中で早稲田のオープンキャンパス(7月29日)に行ったことでモチベーションが復活し、8月の第一週目頃までは何だかんだで12時間前後の勉強をしていたと思う。 しかし、1日12時間勉強するのは定期テスト前日ぐらいだった私が、急に12時間勉強できるはずもなく、これは8月の第一週目いっぱいで断念(笑)。 それからは結局、平均1日10時間程度の勉強だったと思う。10時間以上勉強しようとすると、どうしても集中力が落ちて体力が持たなかった。そして10時間以上勉強できない自分にもどかしさを感じていた。 ○夏休みを終えて気付いたこと ・やる気があっても、急に勉強時間を増やすことは難しい ・根をつめてやりすぎると、夏以降に反動がくる ・遅くとも夏休みのうちに、自分の勉強方法を確立しておくべき ・大学のオープンキャンパスには行っておくべき(特に希望の大学のオープンキャンパスに行くと、息抜きにもなるしやる気もでます^^) ○夏休みに勉強しておくべきこと ・基本的な英単語は覚えておく ・基本的な古語は覚えておく ・過去問をどんどん進める必要は無い ・でも、一度は解いてみる (なぜなら、どんな問題が出されるのかをチェックすることで @現在の自分の実力と、志望校とがどれぐらい離れているのかが分かるので、 受験までの予定が立てやすくなるし、A受験間際になって「あれ?!こんな問題でるの?!対策してないし!どうしよう?!」という事態を招くことが無くなるからです。) ・英長文や現代文は1日1題解く ・古文・漢文は、現代文・英長文を解くのに飽きたときにやると良いかも そして選択科目についてですが、私は数少ない世界史選択者のため世界史の勉強方法について書きたいと思います。 ・いきなり最初から細かい用語を覚えようとするのは、逆に効率が悪い (@基本的な単語を完璧にしないと、流れがつかめないため、棒暗記になりがち。Aそして棒暗記だと苦痛だからなかなか進まないし、例え覚えられたとしてもすぐに忘れてしまうからです。) ・夏休みのうちに通史を一通り終わらせる(流れを一通り頭に入れてから暗記をする方が、いきなり覚えようとするよりも効率が良いからです。教科書の太字を完璧にすることと、何もしないのとでは大分違います。) ・覚えたと思っても意外と忘れているので、一度覚え終わったところを一問一答などを使ってチェックする ■周りとの温度差 〜高3・9月―12月 毎日のノルマをこなすのに必死だった夏休みが終わり、学校が始まった。 しかし、クラスの雰囲気は全く変わらない。ピリピリし過ぎなのは勿論良くないが、多少の緊張感も無い状態には正直戸惑った。 そして、次第に周りとの温度差を感じるようになった。 親からも、周りの友達からも「"絶対"早稲田に行く」という私の気持ちは理解されない。 「早稲田しか考えられない」と言っても「受かる確率の方が低いのに、何言ってるの」と言われ、盲目に早稲田早稲田と言う私は煙たがられた。 煙たがる周りの気持ちも分かっていた。 でも、誰に何を言われようとも、早稲田が好きという気持ちは曲げたくなかったし、曲げられるはずもなかった。 どんなに誤魔化そうとしても決して消せない気持ち。早稲田が大好きだという気持ちが確かにあった。 「たとえ孤独な戦いになろうとも、早稲田に行けるなら構わない。どんなに泣いても傷ついても、早稲田へ行ければそれでいいんだ」。 そう自分に言い聞かせて、毎日を過ごした。 しかし、どんなに勉強しても成績は伸びてくれなかった。E判定が並んでいる。 模試の結果が返ってくる毎に悔しくて悲しくて、絶望感に打ちひしがれた。 「どうして! どうして!」と自分を責めた。 「私のやってきたことは無駄だったのか」 「結局、私には無理なのか」 そんな言葉が浮かんでは消えていく。 夏に根をつめてやりすぎたせいもあり、徐々にスランプに陥り、最悪の精神状態だった。 授業を脱線させようと、常に雑談をしているクラスメイト。 休み時間に楽しそうに話す友達。 勉強している人を批判的な目で見る子。 私は、そんな人たちにわき目もふらず、ひたすら問題集と向き合ってきた。 ずっと単語帳を開いて、英単語を覚えてきた。 届かない早稲田に少しでも近づこうとして、机に向かい続けてきた。 憧れの早稲田で、楽しそうに笑う自分の姿だけを頼りに。 だけど、成績は私を嘲笑い続けた。 「早稲田なんて好きにならなければ、こんな思いをすることも無かったのに」 「一人でこんなにアツくなって、何て惨めなんだろう」 「こんなに辛いのなら、早稲田になんて出会わなければ良かった」 努力に比例しない成績や、周りへの不満が募っていき、そんな言葉が心の中に渦巻き出していた。 そんなとき無意識に開いた雑誌で、目に入ってきた言葉。 「早稲田じゃなきゃ駄目なんでしょ?」 張り詰めていた糸が切れたように、涙が溢れ出した。 「あぁ、私はこんなにも早稲田が好きなんだ。」 そこで私は改めて自分の気持ちを実感した。そして、自分の気持ちに誇りを持つことができた。 「早稲田が大好きだからこそ、頑張れる。」 ■12月(冬休み)―試験前日 学校が冬休みに入ってからは、終わっていない赤本を解いたり、Z会の世界史100題を繰り返したりしていた。 しかし、直前になれななるほどスランプに陥ってしまった。計画通りに進まないことが恐怖となってのしかかる。 「間に合わない!」 本当に焦った。そして、焦れば焦るほど集中できなくなっていき、自己嫌悪に陥っていくという悪循環。 そんな状態の中で、私を支えてくれたものは、やっぱり早稲田への想いだった。波は大分有ったが、平均1日10時間程度の勉強はしていたと思う。 勿論、「もっと勉強時間がとれたら……」と思ったりもした。受験への不安に押しつぶされそうになって、丸一日勉強が手につかないこともあった。だけど、夏休みのことを思い出し、「自分のペースでやるしかない!」と思いなおして頑張った。 「悩んでいる暇があったら、ペンを握れ!机に向かえ!最後の一瞬までが勝負」 どこかで目にしたこの言葉が、ずっと心に残っていた。逃げ出したくなったときはこの言葉を胸に焼き付けて、ただ早稲田が好きだという思いに突き動かされるように机にかじりついた。 精神的にも体力的にも、きっととっくに限界を超えていた。 体重はどんどん落ち、肌もボロボロになった。わき目も振らずに勉強ばかりしてきた私には、もう早稲田への想いしか残されていなかった。脳裏に焼きついた早稲田の活気溢れる姿。だけど、それで十分だった。 「早稲田に入るためなら、何だって犠牲にできる」 最後の方の模試での最高判定は、第一志望の早稲田大学教育学部教育心理学専修がC判定だった・・・・・・。 ■試験 【センター試験】 高校で申し込んだだめ、試験会場には友達が何人も居た。試験前日はさすがに少し緊張したが、当日友達と話しているうちにほとんど緊張感は無くなっていた。そのことが幸いしたのか、試験後の手ごたえは今までで一番良かった。 英語187 国語171 世界史91 【明治大学文学部心理社会学科(センター利用)】 センターリサーチではB判定。しかし、この年のセンター試験は易化していたということもあり不安だったが・・・・・・合格! 【専修大学心理学部】 センターリサーチではA判定。合格。 【明治大学文学部心理社会学科】 早稲田の赤本を解くのに時間をとられて、正直ほとんど過去問対策をしないで受けたので、かなり不安だった。世界史の基本的な単語をど忘れし、家で答えあわせをして落ち込んだ。 →不合格…… きちんと過去問対策をしておくべきだった。早稲田の過去問対策をしたからといって、他の大学の対策ができたことにはならないのに……。 【早稲田大学第一文学部】 最初の早稲田の入試ということで、かなり緊張した。おまけに体調も崩していた。そして、最初の英語の時間、頭が真っ白になってしまう。何度読んでも頭に内容が入って来ない。どんどん試験終了の時間が迫ってくる。 「・・・・・・できない!」 焦れば焦るほど読めなくなり、完全に悪循環に陥っていた。その後の現代文は好感触だったが、簡単なはずの世界史では基本的な用語をど忘れする始末。家に帰った後、号泣。 →不合格……。 【早稲田大学人間科学部健康福祉学科】 相変わらず体調を崩したまま、試験をむかえた。そして、切り替えなければならないのに、前日のショックをまだ引きづっていた。「また同じことになったらどうしよう・・・・・・」と無駄に緊張しすぎて、英語の試験に突入。 案の定、前日程まではいかなかったにせよ、頭が真っ白になり英文が読めない。 国語・世界史で取り戻そうと頑張ったが……。 →願い叶わず不合格。 【早稲田大学教育学部教育学科教育心理学専修】 現代文の試験時間が変更になっていることを忘れていて、90分かけて解くはずの試験を60分のハイペースで解いてしまう。60分経っても試験終了の合図が無いので、受験票で試験時間を確認してはじめて、90分だったことに気付いた。 その後急いで見直しをしたが、試験時間を間違えていたことで相当動揺していたためか、焦ったまま試験終了。 →不合格 【早稲田大学第二文学部】 早稲田に入るための最後の試験。 しかし、何故かとても落ち着いていた。 自分でもどうしてあんなに落ち着いていたのかよく分からない。 当日に、受験生応援ポストカードを配っていた早稲田リンクスの先輩に、「絶対受かるから!」と励まされたのが印象的だった。 ■落ちる恐怖と戦う日々 試験が全て終わった後は、ひたすら落ちる恐怖と戦う日々だった。 「残念ながら不合格です」 この無機質な声を何度聞いたことだろう。 今までひたすら早稲田だけを見続けて、がむしゃらに走り続けてきた。 なのに終わりはこんなにもあっけない。 わずか2秒程の音声で、今まで自分がやってきたことの答えが出る。 採点しては落ち込むことを繰り返し、毎日死んだように生きていた。 受かる望みをほとんど持てなかった私は、必死に早稲田を忘れようとしていた。学校に居る間は、友達と話している間は、早稲田への思いも忘れられた気がした。 しかし、そんなごまかしが長く続くはずもない。友達と別れて1人になると、次第に押し寄せてくる気持ち。早稲田が好きだという気持ちが確かにあった。 そんな時、テレビに、団結して試合を応援する早大生たちが映った。 「あの中に自分は居ないんだ。あの活気溢れる、輝いた場所に、自分は居ないんだ。早稲田のために頑張ってきた今までの自分はいったい何だったのか」 泣き叫びたかったが、何故か涙が出なかった。 親に浪人を頼んだが、許して貰えるはずもなかった。それどころか、話さえ聞いて貰えなかった。どこであれ受かったところに行くのが当たり前ということは分かっていた。けれども、自分があまりにも無力すぎて情けなかった。 自分の思いが強すぎて辛かった。 「いくら私が早稲田を好きでも、どうにもならないんだ」 ■最後の合格発表 〜3月3日・卒業式当日 二文の合格発表日。高校の卒業式でもあった。 朝学校へ向かう電車の中で、合格者発表開始の8時をむかえた。落ちていると分かっていても、怖くて電話を掛けられない・・・・・・。 うつむいたまま固まっていると、携帯が鳴った。 ふと見ると、留守電にメッセージが録音されていた。父親からだ。 聞いてみたが、電車の音でよく聞こえない。内容を確認するため、父親に電話を掛けなおした。 「おめでとう。」 「え? 何の"おめでとう"? "卒業おめでとう"の"おめでとう"?」 「勿論それもあるけど、 "合格おめでとう"の"おめでとう"だよ! よく頑張ったね。」 今まで出てこなかった涙が一気に溢れ出した。 「受かった・・・? 私受かったの?」 私もあの活気に溢れた場所で輝けるんだ。涙が溢れ出して止まらない。しかし、今まで流したどの涙とも違う、喜びの涙だった。 ■そして今現在 〜大学1年 私は、暗闇の中に居た、去年までの私ではない。 顔を上げれば、そこにはそびえたつ大隈講堂がある。 溢れるほどの思いを抱え、私は大好きな早稲田で最高の日々を過ごしている。 紺碧の空に映える大隈講堂に見下ろされながら、ふと一年前の自分、数ヶ月前の自分を思い出す。 あの時頑張って本当に良かった。 私がやってきたことは決して無駄ではなかった。 たくさん流した涙は決して無駄では無かった。 「高2の夏に早稲田に出会えて本当に良かった」 ■自分の受験生活を振り返って 以上のような、怒涛の受験生活送ってきた訳ですが(笑)、振り返ってみると反省点が多々有りました。 一番の失敗は、ナーバスになりすぎたことです。 (平たく言ってしまうと、@模試の結果を気にしすぎたということと、A周りを気にしすぎたということ) 勿論、受験生活を送る上で多少の緊張感は必要ですが、ナーバスなりすぎることでいいことは1つもありません。周りに迷惑を掛けるだけでなく、勉強にも集中できなくなります。 辛いときには息抜きを。 私は受験生活において息抜きはきちんとしているつもりだったのですが、今考えてみると上手くできていなかったように思います。 息抜きの方法では、友達と話をすることをオススメします。1人で息抜きをするよりも、同じ辛さを共有する友達と話すことで、不安が緩和されたり、もっと頑張らなきゃと思ったりして、勉強のモチベーションはあがると思いますよ! あと、夏休みに、生活リズムが崩れてしまったことも失敗でした。夜3時に寝て、11時・12時に起きる生活が夏休み最終日まで治らず、結局9月以降、スムーズに勉強のスタートが切れなくなり、焦ることに。一度崩れた生活リズムを戻すのは想像以上に難しいですから、皆さんは私のようにならないようにして下さい! ■最後に 〜受験生の皆さんへ この時期1番気になるのが合格体験記ですよね!(笑)私も、受験生のときそうだったのでよく分かります。この体験記を読んでいる受験生の皆さんは、きっと、「受験」という大きな壁を前に不安でいっぱいだと思います。 「自分のやっていることは正しいのか」 「こんなにやってるのにどうして模試の成績が上がらないのか」 「自分は本当に合格できるのだろうか」 このような不安を抱いてしまうこともあるのではないでしょうか。 私も、模試の成績が返ってくる度に凹み、逃げ出したい気持ちになっていました。 しかし、「模試はあくまでも"模擬試験"であり、本番の試験ではない」のです。問題傾向も違ければ、配点も違い、試験時間も違う、そして試験会場も違います。 確かに模試の判定は、一つの基準ではありますが、 入試の合格判定ではありません。 本当の合格判定は、当日の試験が終わった時点ではじめて出るのです。 たとえ模試の判定がE判定であろうと、皆さんにはいくらでも挽回のチャンスが残っています! 私自身も、センターで明治がとれるなんて思っていませんでした。 受験というのは、本当に辛いもの。 勉強しているのに思うように成績があがらない ライバルよりも勉強しているのに、ライバルよりも成績が悪い 親にも応援されていないetc・・・・・・ 皆それぞれ辛い思いをしていると思います。 ですが、これを読んでるあなたが今辛いと感じるのは何故でしょうか? それは勿論、努力が報われないことや、受験への不安など、上に挙げた理由も多くを占めていると思います。 しかし一番の理由は、あなたが「絶対早稲田に行きたい。あきらめられない。」と思っているからではないでしょうか? ―――――早稲田大学。 今も、多くの人が早稲田を思って涙し、それでも必死に勉強している。 何がこんなにも多くの人を惹きつけるのか。 本当に不思議な場所です。 これからの受験生活は決して楽なものではないでしょう。 勉強以外のことを犠牲にしなければならないこともきっとある。 くじけそうになったり、あきらめそうになったりもするかもしれない。 でも、早稲田にはそうするだけの価値があるのです。 実際入学してみて、早稲田で毎日を過ごしてきましたが、つまらないと思った日は一日もありません。 毎日が驚きや感動の連続だから。 そして、多くのアツい人達に囲まれて生活しているからです。 入学して1年近く経った今でも、早慶戦で早稲田を必死に応援している時・早稲田祭のパレードで紺碧や校歌を歌って騒いでいるとき・電車に乗っていて、「次はー早稲田ー早稲田ー」というアナウンスを聞いたとき、「あ、私受かったんだ。早大生なんだ。」と実感して、とても幸せな気持ちになります。 周りとの温度差を感じ、1人浮いてしまった高校時代とは比べものにならないぐらい、充実しています。 親にさえ諦められていたとしても、周りの環境が悪かったとしても、辛いのは絶対あなただけじゃありません。 親や周りの人たちに流されそうになったときは、この合格体験記を思い出してみて下さい。「ああ、こんな人も居たな」と思うことで、少しでもあなたの心が軽くなれば幸いです。 「負けないこと 逃げ出さないこと 投げ出さないこと 信じぬくこと 涙見せてもいいよ それを忘れなければ 駄目になりそうなとき それが一番大事」 私が受験生のときに、とても勇気つけられた言葉。「信じ抜くこと」これが一番大切です!最後まで信じぬくことができた人が、合格を勝ち取れるのです。 最後に。 どんなに辛くても苦しくても、最後まで絶対にあきらめるな!! 早稲田は熱意のある人を裏切らない場所です。 これを読んでいる皆さんが、 2007年春、桜咲く憧れのキャンパスで、早稲田大学校歌を歌っていることを心よりお祈りしています。 頑張れ、受験生!!! バックナンバーに戻る |