vol.36 僕たちが夢になりたい

2018年5月30日

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ダンスブーム。いつでもどこでも動画が見られる現代、音楽とパフォーマンスは切り離せなくなり、人気アイドルはもちろんのこと歌手も芸人もバンドも踊る時代だ。画面のなかだけじゃない。体育でダンスが必修化、恋ダンスの流行、ダンス部・ダンスサークルの盛り上がり……シャイな日本人たちがこぞって踊りはじめた時代でもある。では、「仕事」としてのダンスはどうだろう。今回は2.5次元という要素で人気を博し、ダンスグループとして異例の武道館公演を2度成功させたアルスマグナのメンバーに問いを投げかけた。

アルスマグナ
由緒正しき全寮制の私立九瓏ノ主クロノス学園を舞台に活動する2.5次元コスプレダンスグループ。メンバーはダンス部の顧問である九瓏クロウケント、部員の神生カノウアキラ、泉奏イズミソウパクウィト、榊原サカキバラタツキ、ぬいぐるみのコンスタンティン。2011年に結成、ニコニコ動画の【踊ってみた】に投稿した高速シンクロダンスで話題になり2015年にメジャーデビュー。オリジナルの学園ストーリーを展開しつつライブ活動などを行う。今回はケント先生、奏さん、タツキさんの3人にインタビュー。



――最近の日本のダンス事情について伺っていきたいと思います。ダンスブームと言われていますが、実際に盛り上がりを感じることはありますか。



タツキ:はい、あります。この間ドキュメンタリーで高校のダンス部が取り上げられているのを見ました。技術がすごいですよね。ダンスに携わっている僕たちからしても見ていて楽しいですし、きっと初見の人も楽しめるだろうし。どんどん規模も大きくなって色々なところでの公演もあって、そこをきっかけに活躍する人たちも増えているので、もっともっと活性化してたくさんの人がダンスに触れてくれたらいいなあと思ってます。



――恋ダンスやバブリーダンス、韓国アイドルのコピーダンスなどかなり難しいダンスを真似して踊っている人たちがたくさんいますよね。



ケント:そうですね。メディアから発信されているものが一番目にしやすいし、それを真似するというのがダンスに触れるきっかけになりやすいですよね。なので、メディアの力がダンスを広めてるんだろうなと思います。CMとかでも増えているし、いまはまだブームが続いていて、ダンス人口もきっと増えると思うんですよ。より一層ダンス人口を増やすためには、ダンスのリーダー的な存在が増えるともっと裾野が広がるんじゃないかなと思います。ダンスが好きで、ダンスをやろうよってトップに立って引っ張って行くリーダーや、僕はダンサーとしてやっていくんだという人が増えるといいと思いますね。



――では、いまの日本でダンスを仕事にして食べていくのって難しいと思いますか。



タツキ:自分の勝負する場所によると思います。ダンスと言ってもすごく種類がありますし、アクターと裏方と色々あって、自分に合う部分を見つけられたならどんなところでも、海外でも日本でも勝負できるとは思うんですけど。


:そうですね、でもダンスと言われたときに一番思いつくのはステージ上で踊っている人たちで、そういう意味でダンスだけで食べている人は少ないと思いますね。そこに絶対に歌がついてきたりするんです。本当にダンスだけでやっていてみんなが知ってるって日本には残念ながらいないと思います。ダンスをやりたいというなかで、教えるのが好きであればダンスインストラクターになるという道もあります。そして振付ってものも最近やっと世の中にいっぱい出てきてて、振付師という仕事があるんだと認識を持たれはじめましたよね。でもまだプレイヤーとしてダンスで有名になっている人は少ない。それで、僕らは歌もやっていますけどダンスをメインでやっている5人なので、そこの道はひとつ切り開けるのかなというのは自負しています。



――いまはまだいないですもんね。



:ちゃんとしたコンテストがあって、そこで優勝すれば本当に世界のトップスターみたいな流れがアメリカとかだとあるんです。どこに行ってもお客さんが集まるし、それでちゃんと生計を立てている人たちがいるんですよ。日本もそうなるといいなと思います。



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