特設コラム

日本食 and The City

アメリカ旅行は7日目を迎え、わたしの胃は疲れ切っていた。この国では飲み物も食べ物も量が多く、味付けも日本食とはまるで違う。留学に行った友達が「日本食が恋しい」とTwitterでつぶやいていたのを思い出し、深く共感した。お砂糖たっぷりのパンケーキでも分厚いお肉が入ったハンバーガーでもなく、わたしはどうしても日本食が食べたかった。

 

ニューヨークに和食亭が多く存在していることは、街を歩いてすぐにわかった。しかしその中には、韓国料理と日本食を混同してしまっていたり、日本らしいのは名前だけという店も多い。せっかくなら美味しい日本食が食べたい。「ニューヨーク 和食」で検索をかけると、『yakitori 鳥人(totto)』という人気焼き鳥屋がニューヨーク・マンハッタンのど真ん中にあるということがわかった。

 

 

店に着くと、開店時間直後だというのに席はほとんど埋まっていて、19時以降は予約でいっぱいだという。1時間だけならと席に案内してもらうことができた。店内を進むと「いらっしゃいませ!」という声があちらこちらから聞こえてくる。責任者らしき女性に話を聞いてみると、店員のほとんどが日本人で、日本からの留学生などがアルバイトをしているという。もちろん英語での対応もしているが、店員さんたちは私が日本人だとわかると気さくに日本語で話してくれた。

席について周りの客に日本人が多いことに気づく。隣のテーブルはアメリカに住みはじめて25年という日本人のご夫婦だった。ベテランニューヨーカーのお二人だが、定期的に日本食を食べたくなるそうで、二週間に一度は和食亭に行くという。中でも『yakitori鳥人(totto)』は日本の居酒屋を完全に再現しているのでお気に入りとのこと。「外国に何年住んだって、やっぱりホームは日本だよ。日本食が一番身に染みるよね。」と語ってくれた。

確かに自分がニューヨークにいることを忘れてしまいそうになるくらい、店内は日本の居酒屋そのものだった。アメリカではほとんどの店でお冷が有料だが、この店では日本と同じように席に着くのと同時に提供された。メニューもサワーはないが日本の居酒屋とほぼ同じだ。日本酒も数多く取り揃えており、周りの日本人客はみな日本酒かサッポロビールを飲んでいた。串焼きもアメリカンサイズではなく、日本で食べるものと同じ大きさで食べやすい。一品一品の量があまり多くないので何皿か注文することができ、いろいろな味を楽しむことができるのは日本食のいいところだ。特に串焼きおにぎりのモチモチのお米と香ばしい醤油ダレの組み合わせはまさにわたしが欲していた味だった。美味しい焼き鳥と抹茶のアイスを堪能し、すっかり日本にいる気持ちになってしまったわたしは、危うくチップを渡し忘れるところだった。

『yakitori 鳥人(totto)』は日本の味、日本の接客をニューヨークの地で完全に再現することで、日本食が食べたくなった日本人旅行客やニューヨークで働く日本人が美味しい日本食を食べ、日本語を話し、息抜きをする場所となっている。調べてみると、ニューヨークには日本人に人気の和食亭がいくつかあるらしい。マンハッタンの真ん中で自分が母国と食で繋がっていることを知り、日本食の素晴らしさを実感することになるとは思いもしなかった。また海外に行く機会があったら、和食亭に足を運ぶつもりだ。新たな発見があるかもしれない。

 

yakitori 鳥人の情報はこちら!http://www.tottonyc.com/

 

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チケット 1000円

【学内販売】

10月15日-20日 早稲田大学大隈銅像前にて販売

学内販売チケットは優先的に前の座席にご案内いたします。

【学外販売】

❶10月15日から当日までPeatixサイト内にて販売

http://ptix.at/YCirCu

❷10月15日から当日までgoogleフォームでお取り置き

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