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サークル

マツリ2.0 運営スタッフに訊く2018早稲田祭

早稲田祭。この祭りはただの学園祭ではない。学生が各々の興味関心や努力、すべてをかけて生み出した情熱のかけらが集まる場なのだ。そんな学生の集大成ともいえるまつりを中心となって取り仕切るのが早稲田祭2018運営スタッフ(以下運スタ)である。

彼らが動いてこそ早稲田祭は動き出すのだ。

「『好き』に情熱を」いうテーマを背負って開催された2018年。早稲田祭の新たな変化とそこにかける思い、そして運スタひいては早稲田祭の今後の展望について、早稲田祭2018運営スタッフ代表の大石誠人さんと早稲田祭2018運営スタッフ参加対応局副局長の木原凛太郎さんに伺った。

−–お2人が運営スタッフに入った理由をお聞きしたいと思います。

(木原)僕は超ありがちな理由ですけど、高校3年の時に文化祭実行委員をやっていて、そこで見た景色っていうのがほんとにすばらしくて。「自分が作ったこの学園祭すげえじゃん!」ってなった感動をまた味わいたいと思い、大学でも学園祭を運営する側に回ることにしました。
あと早稲田祭の動画とか早稲田王とかを観て受験のモチベーションを上げていた人は多いと思うんですけど、僕の場合ああいう風に前には立てないと感じて、だったらそういうすごい人たちをサポートする人になりたいと思ったのも理由の一つですね。

−–なるほど。大石さんはどうですか。

(大石)僕は直接のきっかけでいうと友達に誘われたからですね。あとこれは自分本位かもしれないんですけど、自分の持ち味を考えたときに、高校までの部活の経験から「わりと頭が回るのかな」っていうことと、「人のことを引っ張ることができるのかな」ということが頭に浮かんだんです。それで大学に入って自分が活かせる新しい事やりたいなって思ったときに、早稲田祭があった。だから「規模が大きくて、いい感じじゃん」って思って入ったのが最初ですね。そもそも祭りへの憧れは全然なくて、規模が大きい、自分の特性を活かせるものがいいなと思ったのがきっかけです。

−–実際に運スタで活動してみて、ギャップに感じたことはあるのでしょうか。

(木原)意外と難しいなっていうのがありますかね。高校の時はやっぱりコミュニティも狭いし知った顔同士で全部できるんですけど、大学に入ると参加団体の方って全然知らない人がほとんどで。しかも、初めて会う人だからビジネスライクな関係になりがちなんですね。そこがちょっと嫌だなっていうのは思っていて、もっと仲良くやりたいし、そうすれば楽しくいい早稲田祭になると思うんですよ。そこは2年生になった段階で、自分の中でかなり気をつけましたね。その結果、1年生のときよりもいい関係構築ができました。今でも学館で会ったら挨拶とかしたりするので、そういう関係ができたのはすごくよかったと思っています。

−–高校の頃より広いコミュニティで活動できているということなのでしょうか。

(木原)やっぱり4万人くらいいる大学なので。まつり自体の規模が違うっていうのも勿論あるんですけど、それ以上に関わる人の規模もやっぱり違いますし。それだけいろんな人と関われるっていうのは楽しいなって思います。

−–大石さんはなぜ運スタの代表をやろうと思われたのでしょうか。

(大石)まず早稲田祭に二年間関わって、自分の中でどういう問題意識があるかを考えた時に、やっぱり本キャンと文キャンの差っていうのは大きいなと思ったんです。簡単に言うと本キャンにはたくさん人が集まるけど文キャンはあまり人が来ないということですね。あとは早稲田祭の学生の中でも「盛り上がっている層」と「盛り上がってない層」がいて。僕はわりと「盛り上がっている層」の大隈講堂前ステージで対応していたんですけど、大半はそうじゃないって思っていたので。その二点をどうしていこうかと。

−–そのギャップを埋めることが代表としての仕事、使命かもしれないと。

(大石)はい(笑)やはりそういったところにアプローチをかけられるのが代表の特権というか、いいところだと思っているので。小さい所で言えば、始めたのはTシャツや記念グッズの製作ですね。参加団体・参加者に統一のグッズを作って、結束感を高めようかなと思いまして。それと大きい所で言えば、戸山前夜祭っていう戸山キャンパスで行う新しい企画ですね。今まで本部企画には出てこなかったような色々な団体さんを募集した企画にしようと思っています。

−–今年の「『好き』に情熱を」というテーマについてどのような思いがあるのでしょうか。

(木原)これは別に大石君の前だから言うんじゃないんですけど、僕はこのキャッチコピーがすごく好きで。運スタ内で「情熱をテーマにしてキャッチコピーを作って送ってください」みたいな宿題が出されたんですよ。僕は結局しっくり来るものが思いつかなくて送らなかったんですけど、この「『好き』に情熱を」というのが決まった時に自分の中ですごいぴったりきて。どうしてだろうっていうのを考えたら、結局自分は好きだから早稲田祭を運営しているし、参加団体・参加者の方々が見せてくれる文化っていうのが好きだから今こういうのを続けてるからだなと思ったんです。だから僕はこのテーマがすごく気に入っています。

(大石)前で話した課題に繋がるんですけど、僕は2年生まで大隈講堂前ステージを運営していて、パフォーマンスとかに情熱をささげる人たちは見てきました。だけど、自分の中で情熱の注ぎ方ってそれだけじゃないと感じていて。パフォーマンスだけじゃなくてたとえば出版とか企画とかWebとか演劇とか色々なものがあってそれに情熱を注いでる人、目立ちはしなくとも色々なことを頑張ってる人がいるのが早稲田らしさなんじゃないかなって思ったんです。そういう「早稲田らしさを高められる早稲田祭になったら素敵なんじゃない?」という思いをこのテーマに込めました。

−–ではそのうえで今年の早稲田祭2018の例年と違った特色とはどのようなものなのでしょうか。

(大石)パフォーマンスサークル偏重みたいなのを崩そうっていう動きはあります。戸山前でやる夜祭とかもまさにそうだし、それ以外だと、来場者って基本的に目的がないと屋外の目立つところに行ってしまうので、それを一回運スタで集めた上で、屋内にバラそうと考えています。
それと今年は南門通りを客はけの時間帯だけ歩行者天国にする活動も予定しています。僕の理想としては来年以降そこを企画時間中ずっと歩行者天国にして、将来的にそこに屋台とかをできたらすごくいいなと思っていて。どんどん地域を巻き込んでくみたいなところは発展余地かなと思いますね。

−–早稲田祭は地域と密着してる部分が大きいということですか。

(大石)そうですね。地域チームっていう部署があって、地域の方と関係構築する役職がいて、今回南門通りの歩行者天国も地域の力があってこそなので。
来年以降早稲田祭の形って結構変わるんじゃないかなって。本当に早稲田全体を包囲するじゃないけれど、全体を会場にするっていうのはありだと思っています。

−–今後の早稲田祭について展望はあるのでしょうか。

(大石)こういうとこで言っていいのかわからないけど、5年後、そのもっと先の早稲田祭を運営スタッフが運営しなくてもいいんじゃないかと思っています。ちょっと聞こえは過激ですけど。今は運スタの考えが基本的に主流な早稲田祭になっていますけど、早大生が早稲田祭を作るっていうことをやって欲しいんです。自分達で出るだけじゃなくて、自分達が早稲田祭を作るっていう意識をもっともっと高めていけば、もっと学生らしい早稲田祭になるんじゃないかなと考えたりはしますね。例えば放送研究会さんとか、手話さあくるさんとか環境ロドリゲスさんとか。そういったところにどんどん技術を降ろしていくっていう方向にシフトしたいなと僕は思っているんです。運営能力があるならそれを運営するのも早稲田文化じゃない?って思うので。早稲田祭運営スタッフの中でクローズにするんじゃなくてさまざまなところに広げていくっていうことが大事なんじゃないかなと。

−–一点集中より色々なところにバラけさせるということですか。

(大石)そうですね。地方分権じゃないですけど、運営スタッフを小規模化していって、運営スタッフ以外の人が運営に携わるっていうのが理想なんじゃないかなと思います。

―—最後になりますが、平成最後を飾る今年の早稲田祭2018に向けて意気込みをお願いします。

(木原)僕はやっぱり参加団体・参加者の方を笑顔にしたいなと思います。これはこの3年間ずっと思っていて、皆さんが満足できるような早稲田祭にしたいなっていうのは一番強い思いでありますね。もう3年生なのでそれほど前線に出て色々やることはなくて、後ろからどんどん援護射撃をしていくぐらいしかできないですけど。そうやって後輩の子たちがどんどん頑張ってくれればいいと考えています。あとは、平成という時代にはいろいろなことがあったと思うんですけど最後にふさわしく、平成に名の残るような早稲田祭になるといいなと思っていますね。

(大石)僕は今の早稲田の風潮あまり好きじゃないところもあって。「早稲田らしさ」みたいなものを自分ですごく考えて行動している人は結構いると思うんですけど「なんかちょっと違うな」って思ったりすることがあるんですよね。早稲田のよさって自分がやりたいことに必死になって頑張って、個人個人がそういう頑張りを見せた上で人の努力をたたえあって一緒に高めあっていくっていうことだと思っています。そのような文化がもう少し高まってほしいなっていうことがありますね。特に運営スタッフはそういう運営スタッフになってほしいなって思ってるんですけど。早稲田全体としてそういう風潮を作っていけるような、そんなきっかけになるような早稲田祭になればいいなと思います。

(取材 奥泉琳太郎/文・構成 大橋ひかり)

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