長く辛い受験勉強、どうしてもやる気が出ない日ってありますよね。こんな気分になるのは自分のせいかもと思ってしまっている方もいるのではないでしょうか。しかし、そんなことはありません。
やる気が出ない日があるのは当たり前で、誰もが思うことなんです。重要なのは、やる気の出ない日にどうするかです。少しの工夫だけで周りと差をつけることが出来る、その方法があるんです。
まずは、勉強をしたくなくなってしまう理由から分析していきましょう。大きく分けて4つの理由があります。勉強しても成績が伸びず、成果がわからない。自分の大学生像が想像できない。勉強することへの強い動機がない。健康状態を損ない、メンタルが弱っている。
あるある、と思う理由があるはずです。このような要因の中で、モチベーションをいかに保てるかが鍵になります。同じ勉強時間でも効率が変わる上、合格者ほど自分なりの方法を習得していることが多いのです。やる気は自分の中から出てこないと長続きしません。その為には、自分の行動が合格へつながるという確信を持つことが大切です。
ここでは気持ち編と行動編、加えて後期入試と不合格の時のモチベーションを保つ方法をご紹介していきます!
■やる気UPのヒント 気持ち編
○志望校への熱い思い
自然とやる気につながり、多少の困難に負けずに長い勉強時間に耐えることができます。
○自分の能力に自信を持つ
「自分なんて」という視点はやめましょう。卑下してもいいことはありません!
○偏差値・ブランド最優先はやめる
志望動機は他人の目を気にした考えではなく、自分中心の意見であるべきです。大学でやりたいことや学びたい学問を書き出し、重視するようにしましょう。
○未来を思い浮かべる
自分のキャンパスライフを想像してみましょう。受験後にやりたいことリストを作るとよりイメージしやすくなります。
○周りの意見の聞き分け
ネガティブな言葉は気にせず、自分の感覚を信じましょう。それでも気になってしまうようなら、周りの評価を変えるためにまず自分が変わらなくてはなりません。
○自分にプレッシャーをかける
ベット周りやトイレ、玄関といった身の回りに「○○大合格」などの言葉をちりばめましょう。目標に見合った行動をするようになり、常に目に入ることで高い意識を保つことができます。
■やる気UPのヒント 行動編
○時間ではなく問題量を目標にする
数ヶ月単位の計画をもとに1日の目標を立ててみましょう。短期の目標があれば、ダラダラ時間だけが過ぎるのを防げ、早く終われば好きなことに時間をあてられます。長期休みに効果大です!
○気分転換の時間を持つ
漫画を読んだりテレビを見たり、時間を決めて息抜きをすることで息詰まりを防げます。勉強したことにご褒美を作ることは効率UPにもつながります。散歩など体を動かすのも◎。
○実力よりも易しめの問題集を使う
やる気が出ない場合、難しい問題集に取り組んでも挫折してしまうことが多くあります。易しめの問題集であれば、丸が沢山付いてやる気が湧き、自ずと実力がついて上のレベルの問題集に取り組めるようになります。
○志望校に訪れてみる
オープンキャンパスや学園祭などもいいですが、オススメなのは何もない平日の午後です。イベント用の姿ではない、リアルな学生の姿や大学の雰囲気がわかるからです。また、多くの学生がいるのを見て不安も軽減されるでしょう。
○合格体験記を読む
今の自分に何が足りていないかがわかり、合格までの勉強イメージがつきます。「次は自分がこれを書く!」という気持ちで自分を奮い立たすこともできます。志望学部や境遇など、すべてが置き換えられる訳ではありませんが自分にあった例が見つかるはずです。
○勉強の予定は大まかに立てる
細かい予定はずれた時に嫌になってしまうものです。こなせたらスケジュール帳やカレンダーにシールや印をつけて達成感を味わいましょう。
○場所を変える
自分の勉強できるスペースをいくつか作っておきましょう。図書館・カフェ・塾の自習室・リビングなど自分に合った場所があるはずです。また、外ではアウトプット型の勉強がオススメで、インプット科目は雑音のない環境が◎です。
○ミントの香りを身につける
人の気分の変化に香りの影響は大きくあります。鼻詰まりにも効果のあるミントの清涼感のある香りで、集中力もUPして一石二鳥!練り香水が持ち運びに便利です。
○飴を舐める
勉強に限らず糖分補給はとても大切です!チョコやクッキーは手が汚れてしまうので、持ち運びしやすくサッと食べられる飴がオススメです。食欲がなくても糖分が取れるのもポイントです。
○音楽を聴く
集中力が上がり、インプットの時に有効です。気分転換にも使うことができます。
○可愛い動物や好きなアイドルの写真を見る
ノートや参考書の裏などにコソッと貼っておくと、疲れた時に見てやる気UPにつながります。
○受験生同士で交流する
当人同士でしか共有できない話ができ、ストレス解消・情報収集にも役立ちます。螢雪時代という受験情報誌やstudyplusというアプリがオススメです。
○勉強の記録を残す
自分の勉強法を分析することができる上、目に見える記録から達成感を得られます。
○丸一日勉強しない日を作る
根詰め過ぎると疲れてしまいます。一度疲れ切ってしまうと回復するまでに時間がかかるので、たまには休息日を作りましょう。
○ゲン担ぎをする
お守りや合格祈願のお菓子を買ったり、名言を見たりしてみましょう。それだけでも気分は上がるものです。
○大学の資料請求をする
大学の詳細な情報を知ることができるので、早めに手に入れておいて損はありません。部屋に飾っておいて勉強の合間に読むことで、自分を奮い立たせることもできます。スタディサプリで資料を申しこむと、図書カードがもらえるので一石二鳥!
○志望校を宣言する
言わないと本気で勉強することができず、言い訳を作ってやらない自分を正当化してしまいます。また、自分の勉強に自陣が持てずに志望がぶれてしまったり、やる気が不安定になる原因にもなります。
宣言すると自分の目標を堂々と目指せるようになります。同じ志望のライバルが見つかったり、応援してくれる味方が増えることもあります。一人では絶対に戦えない受験では大切なことです。
■モチベーション維持のヒント 国立後期入試
最後の入試の機会である国立後期入試。体力的にも精神的にも追い込まれた受験生が多いはずです。そんな中で合格を勝ち取るためには、学力向上やメンタル強化へのモチベーションが鍵となってきます。
国立後期入試の難易度は、前期に比べて募集人数が少ない上に志願者が多いため、高くなってしまいます。データから見ると合格は極めて困難に見えるでしょう。
そんな国立後期入試も見方を変えれば合格が見えてきます。
受験するのはみんな前期が不合格の人たちだと考えるのです。学力が足りなかったのは自分も周りも同じ、学力の高い人はすでに合格してしまっている。だから残りの日々で勉強すれば、逆転は可能。そう思いましょう。
そうすれば自ずと気持ちは前を向き、何をするべきなのか考えられるようになります。
○モチベーションの維持
周りの受験生が合格してすでに春休みを楽しんでいる中、自分はまだ勉強しなくてはいけないという状況は非常にやる気が保ちづらいです。しかし、ここで「もう1年」と考えないことが大切です。この境遇は自分の合格に不可欠な試練だと思いましょう。
○勉強法
やみくもに勉強を始める前に自分の取り組み方を見直してみましょう。短期間で成績を上げるためには効率よく勉強することが必要です。その期間が合格を左右するを思って、死にものぐるいで勉強しましょう。
■モチベーション維持のヒント 不合格の場合
不合格になってしまうと、どうしても自分を責めてしまいます。それでは悲しさや悔しさばかりが募ってしまい、本質的な問題に気づくことができません。
不合格の人に共通している要素と解決方法をご紹介します。
○結果が出づらい勉強計画
たくさんの量・時間をこなすこと、多くの授業を受けるだけで安心してはいけません。 まず、多くのものをこなす=難関大に受かるという考えを捨てましょう。取捨選択をしないと、1つのことへの質は落ちてしまいます。
合格に必要なことを明確にし、それだけをやりこむことが大切です。問題集は多くの回数をこなすためにあるのではなく、深く理解するためにあるので1冊で十分です。
今している勉強は受験以外にも必ず役立ちます。将来の自分の糧になると思ってベストを尽くしていきましょう!