-まず、この行事についてお聞きしたいのですが、いったいなんでまた100キロも歩くイベントを行っているんでしょうか? 私たち早稲田精神昂揚会の先輩が、昭和38年にアメリカ大陸5000kmを241日かけて横断する、という偉業を成し遂げたんです。この横断から得た大きな自信とさまざまな教訓を生かし、歩くことから遠ざかりつつある現実を憂いて始めたのがこの行事です。当初は600名ほどの参加で、休憩所もなしでただひたすら歩いたんですよ source。 -大会の大まかな流れはどのようになるのでしょうか? 朝の9時に本庄駅前に集合し、まず本庄セミナーハウスまで歩きます。その後、寄居〜越生〜小川町と通り、夜に入間まで歩きます。この夜間のハイクが最大の山場でしょうね。疲れきっているところに寂しい夜道を一人で歩くというのが精神的にも肉体的にも非常にきついと思います。そして、入間で仮眠。翌朝は筋肉痛に悩まされながら所沢の人科キャンパスまで歩き、西武線沿いに高等学院などを通って、ゴールの大隈講堂を目指します。ゴールするのはだいたい夜、中には朝方にまでかかってしまうこともありますね。閉会式はもう感動ものです。参加して完歩したならぜひ出てほしい! -閉会式には奥島総長も出席されますね。 毎年総長は「来年こそは100ハイに参加したい」とおっしゃるんですが、参加されたためしがない(笑)。今年はスケジュールの都合などもあるでしょうから無理かもしれませんが、来年は40回記念大会ということもあるのでぜひとも歩いていただきたいですね(笑)。 -100キロを歩く上でなにか心がけることはありますか? そうですね、まず靴をきちんとした、歩きやすいものにすることですね。あと、まめができてしまったらテーピングを十分にほどこすとか、筋肉痛にはバンテリンなどの塗り薬、あとバファリンも痛み止めとして効きますのでお薦めです。それと100ハイでは毎年必ず雨が降るというジンクスもありますので雨具は絶対です。 -100ハイのもう一つの目玉として、仮装がありますね。 そうです、「100ハイ=世界最長の仮装行列」という言葉もありますし、毎年かなり趣向をこらした仮装で皆さんいらっしゃいます。我々も毎年仮装大賞を設けていて、大賞受賞者には翌年の無料参加券が授与されます。昨年はNHKBSのキャラクター、「どーもくん」でやってきた人や、「どこでもいっしょ」のトロのカッコでやってきたつわものがいました(笑)。仮装も、今年もとことんやってほしいですね。中途半端にやってしまうと、あまりウケないのでやめた方がいいです。歩きにくいですしね。(笑) -100ハイに参加する人につかんでほしいものなどはありますか? 自分に対する大きな自信ですね。自分でもここまでやれるんだ、根性があったんだ、と。あとは先ほど言いましたが終わったときの感動ですね。
ええ、ここ数年はとくにそうですね。昨年は申し込みを受け付け始めて45分で終了してしまいました(笑)。参加しようかするまいか迷っている暇はない、ということですね(笑)。 -最後に一言お願いします。 100ハイはいまや一般の早稲田生が本当の意味で主役になれる唯一のイベント、と言ってしまっていいと思います。早慶戦はあくまで野球部が主役ですし、早稲田祭はありませんし。参加者の皆さんもこのイベントを盛り上げる、という心意気で来てくださるとうれしいです。 -ありがとうございました。大会の成功を祈っています。 東さんのお話を聞く限りでも、100ハイは熱い行事だということが伝わってきた。早稲田ならでは、というより早稲田以外ではあり得ないこの行事。ぜひ参加してみてはいかがだろうか。 |
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【取材・編集】村上・田辺 | ||||
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