Column

♥【コラム第3弾】
3股する男の心理とは〈学生恋愛コラム〉

友達は3股男

僕には3股していた大学の友人がいる。普通の浮気ではない、3股だ。さすがに周囲にこのような友人は他におらず、貴重な友人の一人だ。「浮気」という言葉は世間ではよく耳にする言葉だが、身のまわりとなると案外いないものだ。この友人はなぜ3股したのか。ただの出来心では3股などできないはずだ。不思議である。

そこで彼に詳しく話を聞いてみると、その理由はとても不純だった。


まず最初に、女の子が好きであるとか、性欲が人一倍強いというわけではないと彼に念押しされた。この時点で逆に怪しいのだが、続きを聞く。

彼曰く、「浮気が話のネタになるし、浮気をしているときに感じるスリルが良い」とのことらしい。また、「浮気というものをやってみたかった」という単なる好奇心も加わっていたと言う。女性の側からしてみればたまったものではない。

しかし、確かに男性には「モテたい」という欲求は常にあるものだし、ましてや女性遍歴に関して自慢できればしておきたいという変なプライドも持ち合わせているのは事実だ。もし女性が「私ね、いま浮気してるの」なんて女友達に言うと、妬まれたり疎まれる可能性が高い。男はこの点に関して、浮気を武勇伝かのように得意になって話すし、これを聞く男も「それで、それで??」と馬鹿みたいに盛り上がるものだ。

これで3股した彼を正当化するわけでは決してないが、彼が述べた理由に男性の本質が見える。男性は異性同性関わらず、誰に対しても優位に立ちたいという願望があるのだ。


彼の3股浮気の心理がわかったところで、そもそも彼が3股することになった経緯について話しておきたい。

当時、彼は大学二年生で春休みの期間にあった。大学の春休みは二ヶ月弱に及び、時間の余裕がある。そして、そのたっぷりある時間を勉強やバイトではなく、彼は「出会い系」に費やしたのだ。

出会い系サイトと言うと怪しい匂いがぷんぷんするが、スマホが盛んなこの時代、無料出会い系アプリなるものが存在し、中には会員が何百万人にのぼるものもある。

この出会い系アプリを利用して、彼は結果的に約10人ほどの女の子とデートをした。この中から付き合うことができそうな子を狙いに定め、付き合ったその結果が「3股交際」であった。そのうち2人は社会人で、一人は大学生だ。もちろん、それぞれのコミュニティは全く異なるため、余程のへまを犯さない限りばれないそうだ。ただ、やはりデート代は馬鹿にならないらしい。

最終的にこの3股関係が露呈する前に、彼は3人の女性と2ヶ月ほどで別れ(一方的に)、昼ドラ顔負けのどろどろ愛憎劇にならずに事を得た。

今振り返ると、彼の春休み期間のスケジュール帳はデートの予定でパンパンだった。それを僕に見せて、まるで就活生みたいだと僕の前ではしゃいでいた彼の姿は印象的だった。


僕は今でもこれがトラウマで、不自然なくらい予定が詰まっている人を見ると○股浮気しているのではと訝しがってしまう。

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「あの子、モテるだろうな〜」

世の中には、多くの人からそう評価される“モテ男/モテ女”が存在する。人によって好きなタイプはバラバラなはずなのに、みんなが同じように感じ取るこの〈モテオーラ〉はいったいなんなのか・・
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♥米沢りか

女性の漫画家。少女漫画やエッセイ漫画を執筆。数多くの著作の中で、30代の恋愛観に着目した恋愛指南本『カツ婚!恋に喝!篇』と『カツ婚!愛で勝つ!篇』の2作が近年注目されており、『愛で勝つ!篇』の「第13話 男と女が楽しく会話するコツ」の一場面はTwitterで話題の画像として取り上げられ、多くの女性から共感の声が寄せられるなど、話題となっている。

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二軍男子で構成された恋バナ収集ユニット「桃山商事」の代表。桃山商事公式サイトでは、『失恋ホスト』や『二軍ラジオ』といったサービスを提供、その他、恋愛コラムの執筆などにより、恋愛に悩める人々をサポートする活動をしている。著書に『二軍男子が恋バナはじめました。』(原書房)がある。

♥潮凪洋介

「恋愛」「自由人生」をテーマに、数多くの著書を執筆、またイベント、ラジオ、テレビ出演等、幅広い活動による恋愛文化の活性に努める。「男と女のリアル」をもとに書かれた著書『男が大切にしたいと思う女性50のルール』は07年アマゾン文庫部門・上半期総合ランキング6位になるなどベストセラーに。その他、「エッセイスト養成塾 潮凪道場」、「潮凪洋介の自由人生塾」を主宰、夢や自由人生を支えるための活動をしている。