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001.ガリガリ君を食べつくせ!


2006/06/10

【前編】

前編 ┃ 後編

 

早稲田リンクスには、早稲田に関する噂や都市伝説を調査する部署が置かれている。それが我々である。

 

 

詳しいことは明かすことができないが、そんな我々の元に、1つの依頼が舞い込んだ……。

 

 

クライアントはE氏。現在早稲田大学法学部3年の男性である。

 

 

E氏「最近、学館のセブンでガリガリ君の当たりが出ないんですよ……」

 

 


E氏。

 

 

――何だって!?

 

 

「ガリガリ君」といえば、60円という安さと十分な量を合わせ持ち、男子を中心に絶大な人気を誇るアイスキャンディーである。

 

 

そして、ガリガリ君にはその特徴の1つとして、「当たり棒が出たら1本タダ」というシステムがあるのだ。

 

 

読者の皆さんも幼い頃、当たり棒を追い求めて一喜一憂したことがあるだろう。

 

 

そんな、幼少の1ページを占めるガリガリ君。

 

 

それなのに、それなのに……

 

 

当たりが出ないとは、何たる事!!

 

 

消費者への侮辱以外の何者でもない!!

 

 

我々はすぐに調査を開始した。

 

 

 

 

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我々はまず、ガリガリ君の販売元である赤城乳業株式会社のお客様相談室に電話をしてみた。

 

 

 

 

トゥルルルル、トゥルルルル、トゥルル……

お姉さん「お電話ありがとうございます、赤城乳業お客様相談口です」

私「ガリガリ君について聞きたいのだが」

お姉さん「はい」

私「当たりは本当に入っているのか?

お姉さん「……はい。入っております

私「そうか……」

お姉さん「はい」

ガチャ

 

 

ぬぅ。

 

 

「出る」と言われたものの、このままではクライアントも我々も納得がいかない。

 

 

「もしかしたら、赤城乳業が意図的に当たりを減らしているのではなかろうか?」

 

 

「いや、学館のセブンで何か手を加えられているのかも……」

 

 

2つの疑問が浮かび、解決策を模索する……。

 

 

私「そうか、だったら学館のセブンで、ガリガリ君全部食って調べ上げればいいじゃんか

 

 

もしそれでちゃんと適度に当たりが出たら、納得できる。

 

 

簡単なことではないか!

 

 

早速、実行に移すことにした。

 

 

 

 

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5月某日――。

 

 

午前9時。私は部下と共に学生会館に降り立った。

 

 

目の前には、セブン・イレブン。

 

 


決戦の場、セブンイレブン早稲田大学学生会館店。

 

 

店に置いてあるガリガリ君を、全部食べる……。

 

 

やることは確かに簡単だ。しかし、敵の数が分からないというのはやはり不安である。

 

 

仮に店頭のガリガリ君を制覇しても、「在庫」という裏ボスまでクリアしなければならないのだ。

 

 

我々は、見えない恐怖に怯えながら、店に入った。

 

 

――あった。

 

 


深さはどのくらいなのだろうか……。

 

 

ついにガリガリ君が姿を現したのだ。

 

 


ちょっと目を移せば白桃味が……。

 

 

何はともあれ、まずは食べないと始まらない。千里の道も一歩から、である。

 

 

915分、我々はソーダ味と白桃味を1つずつ購入し、食べ始めた。

 

 


これが記念すべき最初の2本。


いただきます。

 

 

ガリガリガリガリ……。

 

 

うむ、おいしい。

 

 

この日の最高気温は28℃。絶好のガリガリ日和である。

 

 


925分。最初の一組、難なく完食。

 

 

「なんだ、全然いけるじゃないか」

 

 

しかしこのとき我々は、ガリガリ君という食べ物をまだ甘く見ていた……。

 

 


1000分。6本目完食。すでにちょっとキツい。

 

 

それは78本目を買いにいった時のこと。

 

 

店員のおばちゃんが、アイスの在庫を売り場に移している。

 

 

――嫌な予感。

 

 

私「ガリガリ君の在庫って、ありますか?」

おばちゃん「あるよ〜、いーーーっぱいあるよ〜〜!

私「……」

 

 

どうやら壁は高いようである。

 

 

はじめは軽快なトークを交わしながらアイスキャンディーをほおばっていた我々も、だんだんと無口になっていってしまった。

 

 


1040分。18本目完食。

 

 

しかし食べていくうちに気付いていくこともあって、例えばこのパッケージ、1つの味に付き3種類のパッケージがあるらしい。

 

 


ディテールにもこだわる会社、赤城乳業。

 

 

……だが、そんなことは、もはやどうでもよくなっていた。

 

 

私「疲れた……」

部下「飽きた……」

 

 


1100分。26本目完食。

 

 

「俺たちはいったい、何をしているんだ……?」

 

 

「こんな行為に、何の意味があるのだろうか……?」

 

 

「ってゆーかEさん、いい年してアイスの当たりなんかにこだわんなよ……

 

 

頭が痛くなり、思考もネガティブになる。

 

 

このままではいけない、なにしろ先は長いのだ。

 

 


掘っても掘っても同じ顔……。

 

 

しかしそんな時、ついに女神が我々に微笑みかけた。

 

 

部下「あ、出ました、当たりです!!

 

 


とうとう引き当てた!!

 

 

部下「でも、『当たりが出たらもう1本』て言われても、別に欲しくないですね

 

 

た、確かに……。

 

 

しかも、たとえ1本当たりが出ても、より正確な「当たり率」を検証するため、すべてのガリガリ君を食べきらねばならない。

 

 

まだまだチャレンジは続くのである……。

 

 


1150分、38本目完食。テーブルが徐々に侵食されていく……。

 

 

 

 

 

 

 

【続く!】

後編では、ガリガリ君が蕎麦とコラボすることに!?

 

次回更新は来週6/17(土)!こうご期待!!

 

前編 ┃ 後編

 

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