合格体験記 vol.32 | |||||||||||||||||||||||
■早稲田大学を目指した理由 大学といえば早稲田!とにかく早稲田に憧れたから。 ■高2 高2夏の時点での志望校は中央大学商学部だった。しかし、中央大学の判定はD判定。もちろん早稲田はE判定だった。夏休みに友人と5日間の勉強合宿をしたのをきっかけに人生で初めての受験勉強を開始した(中高一貫校のため高校受験はなかった)。この段階で受験校を私立大学に絞り、英国日のみを勉強した。 勉強をほとんどしたことがなかった僕がまず始めたのは暗記科目である日本史。勉強するとすぐに結果がでたことで、日本史だけはがんばることにした。 ■高3(春) 高3になって一番初めの模試で早稲田大学商学部C判定が出たことで、第一志望を早稲商に決めた。この時点で、もしかしたら早稲田に行けるのではないかと思い始めた。 本気で早稲田に行きたくなってしまった私は付き合っていた彼女と別れ、早稲田への道を歩き始めた。「絶対早稲田に受かりたい。受験だけに集中したい。だから別れてほしい」今思えばかっこ悪い言葉だったが、これをきっかけに「早稲田に合格しなければならない」という気持ちになり、受験勉強のモチベーション維持につながった。 ■高3(夏) オープンキャンパスに参加し早稲田への憧れを強めると、毎日毎日机に向かった。夏休み直前の模試で、初めて早稲商A判定を出したことで自信を持ち始めた。 夏休み終盤に受験した『代々木ゼミナール 早大プレ』でまさかの早稲商D判定に心が折れそうになったが、秋にリベンジすることを目標にがんばった。 一番力を入れていた日本史は、夏休みが終わるころにはひと通りの範囲を終え、あとは早稲田の問題に対応できるようにするだけだった。英語は毎日2題以上長文を解き、現代文、古文は1題以上解いた。 ■高3(秋) 夏休み明けに第一志望を商学部から政治経済学部に変更した。政治経済学部に変更した理由は、「早稲田といえば政経だろ」という単純なもの。この第一志望の変更により、さらに受験勉強に力が入った。 そして夏にリベンジを誓った『第2回代々木ゼミナール早大プレ』。目標は政治経済学部での成績優秀者名前掲載。 なんとか目標を達成し、自信をつけることができた。この模試の直後から早稲田の過去問に取り掛かった。得意の英語は楽々8割に到達し、残りは国語と日本史だけだと思っていた。(この余裕のせいで最後の最後に泣くことになる) ■高3(冬) もちろん受験生にクリスマスやお正月は無い。ひたすら勉強した。毎日毎日英国日の過去問演習+日本史の復習。 早稲田の問題は学部ごとに特徴があるが、他大学の過去問をやるなら早稲田の他学部の過去問をやるべき。 しかし、他の難関国立大を目指す友人たちが必死に勉強していたセンター試験1週間前には思いっきり遊んだ。 正直早稲田を第一志望にしているならこのくらいの余裕をもってセンターに臨んだ方がいい。「早稲田の問題に比べればセンターの問題は簡単すぎる!」というくらいの気持ちでセンターを受ければ、逆にいい結果が出るはず。 ■センター試験 英語190点 国語160点 日本史97点 センター対策は学校の授業のみ。早稲田の問題ができればセンターも大丈夫だろうと思っていたら国語で痛い目にあった(笑) ■直前期 直前期には過去問をほとんどやりつくしていたが、2回目、3回目と過去問演習をした。(問題形式の確認程度) 余った時間は英単語や日本史などの暗記系に回し、睡眠時間を長めにとった。「今さら必死にやっても変わらないだろう」という思いが勉強時間を減らしていった。 正直この時期は一番勉強しなかった。もしかしたらこの時期にもう少し追い込んでいたら受験結果は変わっていたかもしれない。最後の最後まで油断することなく勉強することが大切。終わってから後悔したくなければ……。 ■受験結果 ・明治大学政治経済学部政治学科(センター利用) 合格 ・立教大学社会学部メディア社会学科 合格 ・早稲田大学文化構想学部 合格 ・早稲田大学文学部 合格 ずっと第一志望だった商学部とどちらにするか迷ったが、受験勉強をしていくうちに社会学に興味を持ち文学部を選択した。 友人、先生たちに、なぜ商学部にしないのかとしつこく問われ続けた(笑)。 ・早稲田大学商学部 合格 ・早稲田大学政治経済学部政治学科 不合格 第一志望の早稲田大学政治経済学部に合格できなかった一番の原因は、自分の英語の実力を過信しすぎていたことだと思う。試験中は頭が真っ白になり、全然頭が回らなかった。私立大学でも国立大学でも「第一志望」というのはほんとうに緊張するので、それでも合格点を取れる自信を持てるくらい勉強してほしい。 ■模試
早稲田が第一志望なら早大模試はぜひ受験しましょう。この2つの模試で良い結果が出ると相当自信がつきます。逆に悪い結果でもやる気が出ます。 これらの模試の結果を見てもわかると思いますが、判定はどれもバラバラ。模試の結果は自分に都合が良いように解釈して受験勉強の力に変えましょう! ■使用参考書・科目別勉強法 【英語】 参考書 ・システム英単語(駿台文庫) 英単語なんてこのくらいで十分です。3つも4つも単語帳をやる必要はない。どうせ入試では知らない単語がたくさん出てくるので。 ・英語頻出問題総演習(桐原書店) 繰り返し繰り返しやっていました。 ・やっておきたい英語長文300・500・700(河合塾) 長文問題集はこれがおすすめ! これを2、3回やりこんだらあとは過去問演習です。 英単語は休み時間や通学時間を利用して覚えましょう。机に向かって単語練習するのは時間がもったいないです。 英頻やネクステなどは秋までには完璧にしておくと楽になります。 長文は少なくとも1日1題はやりましょう。そして解いた長文は声に出して何度も音読するといいです。繰り返していればいつの間にかスラスラ長文が読めるようになります。 【現代文】 ・入試現代文へのアクセス(河合塾) 標準と発展がありますが、自信があれば標準はやる必要ありません。 ・酒井のミラクルアイランド 名前は怪しいけど、中身は本物です。僕はこれで現代文が得意科目になりました! 現代文はとにかく数です。こちらも1日1題必ずやりましょう。いろいろな解法が出回っていますが(出口先生、板野先生など)、自分が信じた方法を貫きましょう。現代文はある日突然できるようになるのであきらめないでください! 【古文】 ・古文単語ゴロ565(アルス工房) よく「ゴロゴは一つの意味しか覚えられないからだめだ」という人を見かけますが、それで十分だと思います。その知っている意味から文脈判断で推測して読んでいけるようになればいいと思います。 ・古文上達(Z会) 問題集はこれだけでいいです。文章を覚えてしまうくらい何度も何度も繰り返しやってください。ちなみに『最強の古文(Z会出版)』は難しすぎるので止めましょう。 古文単語も英単語と同様に空き時間を使いましょう。 古文上達でなくてもいいですが、同じ問題を何度もやることで古文に慣れることができるので、同じ問題集を繰り返しやるといいです。 【漢文】 ・早覚え速答法(大学受験V BOOKS) ・漢文道場(Z会) まず早覚え速答法で文法的なことを覚えたら、あとはひたすら漢文道場です。正直漢文の配点は低いので(センターを除く)あまりやりすぎない方がいいです。 【日本史】 ・詳説日本史(山川出版社) 教科書です。何度も読み込みましょう。 ・詳説日本史書き込み教科書(山川出版社) 教科書の重要語句が穴埋めになっています。 ・日本史B一問一答完全版(東進ブックス) 難しいけど全部覚えるつもりでがんばりましょう! 日本史は単元ごと(室町時代、明治時代など)に進めていくのがおすすめです。 ? 教科書を何度も読む ? 書き込み教科書の穴埋めをする ? 一問一答に載っていて教科書に載っていないことを書き込み教科書の余白に書き込む ? あとはひたすら書き込み教科書を読みまくる これを秋までひたすら繰り返していました。 ■最後に 受験勉強において、目標設定は重要です。高い目標を持ち、努力を続ければきっと早稲田に合格することができます。早稲田に合格することはもちろん大きな目標ですが、ライバルも設定するべき目標でしょう。 僕が目標にしていたライバルは京都大学志望であり、京都大学法学部に合格した友人でした。だれもが京大に合格するであろうと思うほどの実力を持っていた彼に追いつき、追い越すことはできませんでしたが、だからこそ僕は勉強し続けることができたのだと思います。目標は高く! 早稲田はどんなに勉強が嫌いでも、努力すれば合格できます。早稲田に合格するためなら嫌いな勉強もきっとできるはずです。第一志望の政治経済学部には合格することができませんでしたが、僕は満足しています。なぜなら、早稲田はほんとうに楽しいところだからです!おもしろい人や変わった人がたくさんいます。毎日が刺激的です。そんな早稲田であなたを待っています! バックナンバーに戻る |