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合格体験記

合格体験記Vol.37

【ペンネーム】どんきー


2014年3月 東京都立江戸川高等学校卒業 
2014年4月 早稲田大学文化構想学部入学


早稲田大学を決めた理由・時期


 高1の時は大学受験というものをまったく意識していなかった自分だったが、高2になってからは少しずつ意識するようになった。
そのときは「大学に行くならできるだけ上の大学を」という思いから早稲田大学を受験することに決めた。
受験の厳しさ、そして早稲田に入ることの難しさをまったく理解していなかったためか、「正直、本気出せばいけるだろう」という“根拠のない自信”というものが当時の自分の中にあった。
今となってはずいぶん甘い見通しだったと思うが、この“根拠のない自信”がなければ今の自分はないというのも事実だろう。


高校1年生〜高校2年生の秋


 先述のとおり、高1の時はまったくと言っていいほど進路のことを考えていなかった。
そもそも勉強をしていなかったし、やってもせいぜい定期テストの対策くらい。
とにかく部活と遊びに時間を費やしていた。
実は、高2に上がり進学を決めても状況はほとんど変わらず、本格的に受験勉強を始めたのは早稲田を受験すると決意した高2の秋からだった。
今思うと少し恐ろしいことをしていたのかもしれない。


■高校2年生の秋〜高校3年生の春


受験勉強を始めてから最初のうちはとにかく基礎を固めることを意識した。
英語と古典は単語と文法を繰り返し、日本史はそれまで習った所を繰り返して定着させた。
しかしこの時期に最もやっておいて良かったなと思うことは、なんといっても日々の授業に対する意識を変えたことだ。
ひとつひとつの授業を大切にしていけたことが早稲田合格の大きな要因になったと思う。


■高校3年生の1学期


今思えば、この時期から入試までの10ヶ月、まったく勉強をしない日はほとんどなかった。
生活面でいうと、23時就寝・6時起床という生活のリズムを崩さないように気を付けた。
人間は寝ている間に記憶の整理を定着させるため、最低でも6時間は睡眠を摂らないと記憶の定着率が悪くなる、という話をちらほら聞いていたので、睡眠時間には特に気を遣った。
ただ、人によってベストの睡眠時間は違うらしいから、なるべく早めに自分のベストな睡眠時間を見つけておいたほうが良いのかもしれない。
自分の場合は7時間だった。
ちなみにこの時期の模試の話をすると、4月のマーク模試ではD判定、6月の記述模試ではE判定という結果だった。


■高校3年生の夏休み


夏休みは1日10時間計算で、合計400時間を超えることを目標に勉強をした。
学校の夏休み講習と通信教育を駆使し、徐々に問題演習にも手を伸ばしていた。
毎日着々と勉強を進めていたことによって目標としていた400時間を超えることができた。
その努力の甲斐あってか、夏休みの終わりのほうに受けた記述模試ではB判定を出すことができた。


■高校3年生の2学期


それまで順調だった受験勉強に暗雲が立ち込める。
というのも11月の早大模試の結果が、E判定で合格確率20%、偏差値47.7という悲惨なものだったからだ。
この時期にこの結果はかなりヤバいんじゃないか、と相当焦った。
それでも、ここまできたらやるしかないと思い必死に勉強。
勉強に没頭することで、いつのまにか焦りもスランプもなくなっていた。


■高校3年生の冬休み〜センター試験


 年末までは私大入試とセンター試験の対策をバランスよくやるように意識し、年が明けてからはひたすらセンター対策を行った。
センターの問題はいわゆる「良問」であると聞いていたので、とにかく過去問を解きまくった。
結果としては全体で8.5割ぐらいと、可もなく不可もなくといったところ。
自分の中ではもう少しだけとれると思っていただけに悔しかった。


■センター試験後〜私大入試


 正直言って受験期間の中で最も辛かったのはこの時期だ。
次から次へと湧いて出てくる不安や焦りのために何度も心が折れそうになった。
しかしここでやらねば一生後悔すると分かりきっていたので、最後まで奮闘することができた。


■早稲田大学 入試


いよいよ待ちに待った早稲田の入試が始まった。
受験会場に入る前に大隈銅像に挨拶。
前日は緊張で眠れない、というようなこともなく、コンディション的には悪くなかった。
が、第一志望ということもあったせいかとても緊張して、手応えがほとんどなかった。
自分の中で合格確率は3%ぐらいだろうと思っていた。
試験終了後にはやはり凹んだが、数日後には文学部の試験が迫っていたため、いつまでもくよくよしてはいられないと思い、意外とすんなり切り替えることができた。

次に行われた文学部の入試では、文化構想学部の入試よりも落ち着いて解くことができ、手応えを感じていた。
合格確立では40%ぐらい。
特に国語の問題が、今まで解いた文学部の過去問のどれよりも自信がある出来だったので少し浮かれていたのだが、どうやら易化していたらしい……。
文学部の2日後に行われたのが教育学部の試験だ。
受験した早稲田の3学部の中では1番手応えを感じることができた。
50%ぐらいの確率で受かるだろうと思っていた。
試験終了後は、「なんとか1つの学部だけでも受かっていてくれ」という思いのもと、大隈銅像の挨拶をし、帰路についた。


■結果


 早稲田大学文化構想学部      ……合格
早稲田大学文学部         ……不合格
早稲田大学教育学部複合文化学科  ……不合格
見事に予想を裏切るかたちとなったが、晴れて第一志望に合格することができた。
学校の図書室で結果発表を聞いたのだが、合格と分かってから職員室まで全力疾走したことは、恐らく一生忘れないだろう。
あと、最も自信がなかった学部が受かっていたんだから、他も全部受かっているんじゃないのか?と本気で思っていたことはできれば隠しておきたい事実。

■おススメ勉強法


ここでは各教科で最も効果があったと思う教材や勉強法を挙げていきたい。

英語……ターゲット1900(スマホのアプリ版)
→ 英単語を覚える上でこれはホントにおすすめしたい。
いつでもどこでも覚えられるし、発音もしてくれるので、抜群の効果を発揮すると思う。

国語……1日1題の評論を解き、寝る前にその評論を読む。
→ 自分はあまり国語が得意ではなかったのだが、この方法によって飛躍的に偏差値が伸びた。

日本史……教科書準拠の問題集
→ これを完璧にすればセンター8割は安定してとれるようになると思う。
少なくとも3週はしておきたいところ。ただそれ以上に大切なこととして、教科書を読むことも忘れないでほしい。


■受験生へのメッセージ


拙い文章でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございます。
「努力は宝くじみたいなもの。買えば必ず当たるという訳じゃないけれど、買わなければ当たらない」
高校の担任の先生に言われた、忘れられない言葉です。
言い得て妙だと思いました。
みなさんもどうか入試日までに、努力という宝くじをできるだけ買い込んでおいて下さい。
その努力が当たりくじであることを、心から願っています。
いつか早稲田で会いましょう。ではでは。






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