いよいよ受験本番が近づいてくる頃。そこで気になってくるのが受験前日や当日の過ごし方。これまで勉強してきた力を出し切るためにも勉強以外のコンディションを整えることはとても大切。
そこで今回は、受験生にとってベストな大学受験の前日の過ごし方について詳しくご紹介! これを読めば受験のイメージトレーニングはバッチリです。
■前日までにしておくこと
○試験会場の下見
受験当日に道に迷ってしまうと大変ですし、試験会場までの行き方が分からないとストレスになります。余計なストレスや不安で集中力を削らないよう、面倒でお金は掛かりますが当日と同じ交通手段で下見をしておくようにしましょう。
試験が行われる建物の中に入れるようであれば、階段やトイレの場所を確認します。
試験会場に近い改札や出口、会場の近くにあるコンビニやATM、トイレの場所も併せて確認するとなお良いでしょう。
○宿泊
遠方から受験する場合、受験校が決まったら早めにホテルの予約を取りましょう。受験シーズンは予約が重なるため、遅いと予約できない恐れがあります。試験会場から近く、交通の便が良いところがベストです。
徒歩で会場に向かえるホテルがなければ、乗り換えの無い立地が良いでしょう。受験生用の送迎バスを用意している施設もあります。
また勉強できる机やスタンドライトが部屋にあるかどうか、事前に確認すると◎。
ホテルの近くにATMやコンビニがあると、食べるものや飲み物を買ったり、忘れ物やトラブルが起きたときに助かります。
万一寝坊しても安心なモーニングコールや、加湿器のレンタルサービスがある場合はぜひ利用しましょう。
■前日の過ごし方
○復習に専念しよう
受験の前日は何を勉強したらいいのか迷いますよね。前日は緊張感や非日常感で新しい内容は頭に入りにくいため、いつもと違うことはせずにこれまでしてきた復習を中心にするのがおすすめです。
受験直前に覚えた内容が出題される可能性は低いですし、新しい内容を解いて出来なかったときに不安になります。
単語帳や参考書に目を通し、不安な箇所を再度調べたり、過去問演習で間違ったものの見直しなども良いでしょう。
前日の勉強は今まで覚えたことをポイントに絞って確認する程度に留め、自信を持って試験に挑んでください。
○リラックス
落ち着かず勉強に集中できないようであれば、思い切って勉強から離れてリラックスしましょう。適度な緊張感が保てる程度の気分転換(テレビや音楽を聴く等)は、当日のパフォーマンスへのポジティブな影響を期待できます。
志望校のサークルや部活を調べたり、合格後に何をしたいのか想像して受験へのモチベーションを高めるのもおすすめです。早稲田の杜をチェックしてモチベーションを上げることもおススメです!!
○夕食
前日の夕食はおかゆやうどんなど、柔らかく食べやすい食感のものを中心に。夕食でお腹を壊して体調を悪くしたら元も子もありません。
験担ぎのカツ丼やスナック菓子など油を多く使った料理、他にも刺身や貝類など胃もたれや食中毒の原因になりうるものは避けます。胃痛、下痢の原因になるので刺激物もNGです。
○睡眠
十分な睡眠は試験で実力を出しきるために確保しましょう。
睡眠は最低6時間は取りましょう。睡眠の1回のスパンが1.5時間なので、その倍数になるように睡眠時間を調整すると目覚めが良くなります。
夜遅くまで勉強して点を取る可能性を上げるよりも、早めに布団に入って睡眠不足による体調を崩すリスクを避けたほうが賢明です。
睡眠導入剤を使う場合は、模試のときなどで事前に効果を確認してください。
ホットミルク、ホットココア、アロマにも安眠効果があります。スマホやテレビ画面から発するブルーライトは睡眠の質を下げるため、寝る前は見ないようにしてください
またお風呂に入ってから2時間後が眠りやすいベストタイミングともいわれています。お風呂は寝る直前に入らないよう時間を調整してください
○準備
前日の準備は何かと慌てがち。持ち物は事前にリストアップし、時間に余裕のある昼間や夕方にしっかり準備します。心配なら保護者の方に一緒に確認してもらいましょう。
当日の天気や利用する交通機関の確認もしておくと安心です。
次の項目で持ち物を特集しているので確認してみましょう!
■持ち物(必須)
○使い古した参考書、問題集
使い込んだ参考書を持って行くとこれまで勉強してきたことへの自信が持て、不安が減らせます。荷物になるので参考書はあまりたくさん持って行きすぎないようにしましょう。
英語は直前に長文を繰り返し読むと頭が英語モードに切り替わります。社会は見慣れた図版やノート、用語集で最終確認するのがおすすめ。
○受験票
必ず持って行きましょう。濡れたり折れ曲がらないようクリアファイルに入れると安心です。万一忘れた場合は当日に再発行の手続きをします。
○筆記用具
シャーペンだけでなく鉛筆もあるといいでしょう。予備の消しゴムも忘れずに。鉛筆削り、シャーペンの替え芯も忘れないようにしましょう。定規や分度器など不要なものは持っていかないようにしましょう。
○時計
基本的に試験会場に時計はありません。秒針の音がうるさいもの、計算機付きのものは避けます。時間がずれてないか確認しましょう。万が一忘れた場合は100円ショップやコンビニで探してみてください。
○現金
食事や飲み物を買ったりに使うほか、忘れ物をしたときにコンビニで買うことができるので何かあったときのために少し多めの金額が◎。
○ICカード
受験会場の最寄駅では駅も混雑し、チャージするのに時間がかかります。事前に往復分のチャージをしましょう。
○身分証明証(生徒手帳、生徒証)
受験票の再発行をする際に必要になります。電車やバスのチケットが学割のとき提示が必要な場合もあります。
○スマートフォン、携帯電話
会場に入ったら電源を切ります。カンニング対策で回収される学校もあります。
○ハンカチ、ティッシュ
鼻水が出る人は必ず持参を。雨天の場合は濡れた衣服を拭けるよう大きめのハンカチやタオルがあると便利です。
○薬
普段から服用しているものがあれば持って行きましょう。頭痛薬、胃腸薬、目薬などがあれば急な体調の異変にも対処できます。
○飲み物
飲みすぎて試験中にトイレに行きたくならないよう、喉が乾かない程度に適度に水分補給を。ここぞという時のレッドブルやモンスターなどが個人的にはおすすめです。
○軽食
昼食を買う手間や時間がもったい無いので事前に用意しておきましょう。たくさん食べると眠くなる可能性があるので気を付けましょう。勉強しながら片手で食べられるおにぎりやパンがおすすめです。
■あると便利な持ち物
○試験会場までの地図
スマートフォンで確認できますが、会場周辺の詳しい地図や会場内の地図があると、何かあったときに安心です。
○防寒具
会場内は基本的に暖房がついていますが、ドア付近や窓側、廊下側など場所によっては寒いところがあります。カイロやひざ掛け、カーディガン等あると体温調節ができます。
ひざ掛けは試験前に試験監督者に許可を申し出れば試験中も使える場合があります。その場合、アルファベットのプリントがないか注意しましょう。
○マスク、のど飴
都心部だと試験会場へ向かう電車の中などで風邪を引く可能性があります。
また、試験会場は狭い空間に大人数が集まり、空気が悪いこともしばしば。以後の試験のためにもマスクやのど飴で風対策しましょう。
○入学試験要項(入試要項、募集要項)
スケジュールや配点、持ち物、緊急時の対処法の確認ができます。
○メガネ
座席が後方で黒板の文字が見えにくいことも。普段はコンタクトレンズの人もコンタクトの調子が悪い場合に備えて持っていくと良いでしょう。
○ヘアゴム
緊張で普段は気にならない髪も急に邪魔に感じることがあります。集中力を削がないためにも女子は持っておくと便利です。
○靴下
雨天の場合、濡れたとき用の替えの靴下があると◎。
○上履き
土足禁止の試験会場もあるため上履きが必要か事前に確認しておきましょう。
○雨具
朝は晴れていても午後になると天気が崩れる場合があります。折り畳み傘やレインコートなどコンパクトな雨具など。
○お菓子
試験の合間の糖分補給に、チョコレートやキャラメル、アメ等の手軽に食べれるお菓子がおすすめ。アルフォートが食べやすくて個人的におすすめです。
○耳栓、音楽プレイヤー、イヤホン
教室で大きな声で話す人がいるとストレスに感じます。耳栓や好きな音楽で外のノイズを遮断して集中力を保ちましょう。
○冷えピタ
暖房の効きすぎで教室が暑いとボーっとして頭の回転が鈍くなります。冷えピタがあると頭がスッキリします。
○受験グッズ
親や先生、先輩、友達からもらったお菓子、手紙、お守りなどの受験グッズは緊張感や不安に包まれる本番では精神的な支えになります。
○解き方マニュアル
科目ごとに問題を解く上での手順や注意点をまとめたノートがあれば試験直前に見直して緊張感を和らげましょう。
■眠れないとき
○原因
早く寝たい試験前日に限ってなかなか寝付けないもの。原因として、ネガティブな考えによるストレスが挙げられます。
ストレスによりノルアドレナリンというホルモンが分泌され、交感神経が活発になり眠れない状態になってしまうのです。
○解決策
・不安を書き出す
心配、不安である状態が交感神経を刺激してしまうと眠れなくなります。興奮状態にあるときは無理に寝ようと意識をしないほうが得策。
不安だと思うことを紙に書き出すと、緊張している自分を客観的に見つめられ、「大したことない不安だ」と思えます。書き出したら、不安を捨てるイメージで紙を丸めて捨てたり、破り捨てると気持ちも落ち着きます。
・リラックスする
志望校のパンフレットやホームページを見て、「自分はここに通うんだ!」という気持ちを高めたり、試験当日に余裕で問題を取り組んでる自分をぼんやりとイメージしてリラックスするのも良いでしょう。
・呼吸法
医学的に根拠に基づいた4-7-8呼吸法は睡眠導入効果があります。
4秒間で鼻から息をできるだけ吸い、7秒間呼吸を止め、8秒かけて口から息を吐き切るというもの。こうすることで体の心拍を緩やかにし、鎮静剤と似たような効果をもたらします。
・手足を温める
緊張すると手足は冷たくなるため、温めると脳がリラックスしていると勘違いし眠りやすくなります。お風呂に入り直すと目が覚めてしまい逆効果なので、部分的に温めるという方法がおすすめです。
○してはいけないこと
勉強や筋トレ、食事、冷たい飲み物はNG。活動的になると体が寝るときではないと勘違いし、眠りにくくなってしまいます。
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■まとめ
いよいよやってくる受験シーズンですが、試験のために勉強以外のところで注意すべきところはたくさんあります。ご紹介したポイントを抑えて、受験本番はベストなコンディションで試験に臨んでくださいね!