英文法参考書として長い間受験生に支持された「総合英語Forest」。このForestが、絶版になり、新たに「総合英語Evergreen」が誕生しました。きっと今の大学生の世代の方々は、Forestが絶版になっていたことは知らないのではないでしょうか。
筆者も現在大学1年生ですが、愛用していたForestが無くなっていることは知りませんでした。当記事では、Evergreenの使い方や特徴を解説していきます!
■Evergreenって何?
総合英語Evergreenは、英文法参考書として有名なForestの後継(実質的には第8版)として販売されている参考書です。Forestが絶版された理由は、権利関係の問題という大人の事情が絡んでいるようです。
内容は、Forestと同じで受験英文法を項目ごとに詳しく解説した参考書となっています。問題をガンガン解く参考書というよりは通読して理解していくスタイルの参考書です。
■Evergreen の基本情報
レベルとしては、基礎から関関同立・MARCH・早慶上智・東大レベルまでと受験英文法のすべてを網羅しています。また、大学受験だけではなく、英検・TOEIC・TOFLEのような英語の検定試験の学習にも有効です。
ページは目が疲れにくい配色のデザインで、長時間勉強しても疲れにくくなっていて、イラストや概念図がたくさん使われているのでわかりにくい時制や仮定法も理解しやすいようになっています。ページ数は、672ページととてもボリュームがあり、通読するのは向いてはいないので章ごとに読んで学習することをおすすめします。
しかし、それだけボリュームがあるため解説が非常に充実していて、英文法のことなら何でも載っているというまさに英文法の辞書のような参考書になっているので英語を受験で使う人は持っておくべきと言えます。
■Evergreenの活用法
○ 4ステップで基礎から応用まで理解
Forestでは、Part1:「これが基本」、Part2:「理解する」、Part3:「深く知る」の3ステップでの学習でしたが、Evergreenでは新たにPart4:「確認する」が追加され学習内容の確認がさらに容易にできるようになり、各章の内容をきちんと理解することができます。この4ステップ学習を徹底しましょう。
○ アウトプット用の問題集で分からないことを調べるために使う
Next stageやVintageなどの英文法問題集を解いていると、なかには解説だけでは全く理解できない問題もあるかと思います。Evergreenは受験英文法のすべてを網羅していてどの項目でも詳しく説明されてあります。わからないことがあれば、Evergreenを参照して疑問を解決しましょう。
○ ダウンロード音声・解説動画・学習アプリを活用する
Evergreenには、英文の音声や英文法に基本的な概念を解説している動画、基本例文の確認ができる学習アプリがあります。これらを活用して、効率のいい勉強をしましょう。
たとえば、英文の音声をスマートフォンやipodなどにダウンロードしておけば単語帳を開くことが難しい通学時の満員電車でも英文を聞いて勉強できます。
○ リピーティングをする
ダウンロード音声を活用して各英文を聞いた後にテキストを見ずにリピートしましょう。音読をして確認することでリスニングの能力が向上したり、各章の重要な英文を覚えることができます。
余裕があれば、発音を意識したり、同じ意味の文に自分で言い換えるなどして実力を高めましょう。どうしても聞き取れなければ、書き取りをしましょう。
■これからの大学入試の英語はどうなる?
今までは国公立大学の場合はセンター試験と二次試験の合計の成績の結果によって合否が決まり、私立大学では、センター利用入試や各大学の一般入試の結果によって合否が決まっていました。
ところが来年度でセンター試験が最後になり、入試制度が大きく変わります。英語の入試問題に関してはこれからは4技能(リーディング、リスニング、ライティング、スピーキング)が重視される問題に変更されます。しかし、おそらく各大学の課す一般入試ではあまり変化がないことが予想されます。
その理由としては問題は大学教員が作成していて、入試は選抜するための試験であるので学校の定期試験とは違って出題する問題をどうしても難しくせざるを得ないからです。2019年2月現在で高校1年生の人から入試の制度が変更されますが、今までと同じような受験勉強のやり方で十分対応できるので、あまり気にせずにひたすら勉強をし続けましょう。