多くの人が浪人することに対して、「同級生は大学生になるのに自分はなんでまた1年間も受験勉強しなければいけないのか」とか「また落ちるかもしれない」といった不安や劣等感を抱き、つらい1年間だと考えているのではないでしょうか。
しかし、浪人生活は過ごし方次第でそのようなイメージを吹き飛ばすような楽しく充実したものにすることができます。
今回は、浪人生活を楽しく過ごす方法や充実したものにして浪人を成功させる方法を紹介します!
■浪人生が失敗する原因を分析
まず初めに、浪人を成功させるために失敗してしまう原因を知りましょう。失敗する原因として大きく2つあると思われます。
○漠然と勉強をしている
ただ漠然と予備校で与えられた問題を解いたりしているだけではやる気も出ず、受験勉強へのエンジンがかかるのが遅くなり失敗してしまうケースは多いです。
ここで重要なのは、具体的な目標を設定することです。夏までの目標と秋から冬にかけての目標を設定しましょう。
志望校の過去問やセンター試験の過去問で取る点数、模試で取りたい判定をそれぞれで設定して、具体的にどの教科をどれくらいやるかということを決めましょう。
夏までで目標を設定する理由としては、うまくいったならば、秋以降は楽な気持ちに取り組むことができ、うまくいかなかった場合は、悪かった点を振り返って秋以降につなげることができるからです。
そうすることでやるべきことが明確になり、自然とモチベーションも上がります。
○浪人に対してマイナスなイメージを持っている
浪人することに対して、マイナスなイメージを持っている人は嫌々勉強をしているという人が多いと思います。
これでは、受験勉強に本腰を入れることができず、うまくいかないのではないかという不安に押しつぶされて結果として失敗してしまうことになります。
ですから、浪人をマイナスにとらえるのではなく考え方を変えるということが大切です。
■浪人生活を楽しむ方法
次に、長くつらいと思われている浪人生活を楽しく過ごす方法を紹介します。
○好きな場所で勉強をする
勉強をする場所については、自分の部屋や塾・予備校の自習室で勉強することが多いのではないでしょうか。ただ、なかにはずっと同じ場所で勉強をしているとどうしても集中できないという方もいると思います。
そういう方は様々な場所で勉強をしてみましょう。勉強場所を考えるだけでも意外と楽しいものです。必ずしも勉強机でなくてもいいのです。
例えば、カフェやファミレスやマクドナルドなどはコスパがいいのでお勧めです。ただし、他のお客様もいるので迷惑にならないように気をつけましょう。
○浪人している友人と話す
受験勉強をしているときに、モチベーションが上がらないときもあると思います。そのようなときは浪人している友人と話をすることでいい息抜きになります。
また、模試の成績を比べて競い合うことでお互いのモチベーションを高めあうことができます。ひとりでずっと勉強していると精神的にもつらいので友人と積極的にコミュニケーションをとりましょう。
○自由な時間を活用する
勉強をする前に、1日あたりの目標勉強時間を設定しましょう。志望校のレベルや現在の成績にもよりますが、1日12時間を目安として勉強することをおすすめします。そして、余った時間は自由に過ごしましょう。読書やゲームなどそれぞれの趣味に充ててもいいと思います。
「浪人生だから朝から夜までずっと勉強しなければならない」という強迫観念は捨てましょう。1日の目標ができれば、好きなことをして過ごした方が充実感もあって次の日のやる気にもつながります。
○小旅行をしてみる
全くやる気が起きないというときは思い切って小旅行してみるというのもいいかもしれません。何も考えずに小旅行すると意外と気分が晴れやかになり、モチベーションも上がると思います。
やる気が上がらないまま勉強に取り組んでも効率は悪いので、時には思い切った気分転換をすることも必要です。
■浪人生の1日の過ごし方
浪人生は、高校生の時と違い、時間にも余裕があるのでどうしてもだらけてしまいがちです。そこでおすすめの1日の過ごし方について説明します。
○勉強する習慣を身につける
まずは、勉強場所を確保して、勉強をする習慣を身につけましょう。人間という生き物は1度始めたことは続けやすいという性質を持っています。
勉強をする習慣が身につけば勉強をすることに対しての苦痛は自然と消えていきます。生活リズムを安定させて毎日を同じサイクルで回せば勉強する習慣を確立することができます。
○昼と夕方を1つの区切りとする
1日でやると決めた目標に対して午前中では終わらなかったものを午後にやるようにしましょう。早く終われば自由に過ごしてもいいでしょう。やるべきことを後回しにしてしまうとどうしても夜遅くなってしまい生活リズムが乱れる原因にもなります。
また、入試は午前中から開始されるため、早起きをしてすぐに勉強に取り掛かる習慣が確立されていた方がいいです。
○予備校に任せっきりにしない
浪人生の多くが予備校に通うと思います。予備校では志望大学に向けた演習や授業が行われていて、たしかに受験に対して優れた機関であると思いますが、予備校に任せっきりにして受け身の姿勢で受講していると、学力は向上しません。
受け身の姿勢では、勉強していても面白くないですし、やる気も上がりません。模試の結果や過去問の正解率などから今自分が何をすべきかということを明確にさせながら学習しましょう。
■まとめ
1年間という長い期間を浪人生は受験勉強に充てることができますが、その期間は長いようで意外と短いものです。1日1日を大切にするために生活リズムを安定させて勉強する時間を確保するようにしましょう。
どうしてもやる気の出ないときは自由な時間を趣味に充てるなどすれば楽しく浪人生活を過ごすことができるでしょう。
そして、必ず志望校合格を勝ち取りましょう!