文学部

Moonさんの合格体験記 2008年4月 早稲田大学文学部入学

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2007年 東京都私立F高校卒業
2007年 早稲田予備校スーパー早稲田90クラス入学
2008年 早稲田大学文学部入学

 

■予備校決め

家では集中できないので宅浪は考えなかったが、またまたあまのじゃく精神から大手には行く気はなかった。
早稲田用の授業があり、ほぼ毎日自習室が使えること、授業料免除などを条件に探した結果、
他の予備校見学の帰りに偶然見つけた早稲田予備校に決めた。

「浪人するからには、大隈奨学金を目指すのだ!」と強気のスタートであった。

 

■浪人【春・夏】

とにかく、授業の予習・復習をした。英語も現代文も今までに受けたことのない授業で、とてもおもしろかった!
雑談もためになり、世界が広がり、いかに自分が阿呆だったのかも痛感した。
そして現役時代の反省から、基礎を毎日くどいほど繰り返した。

とにかく、基礎が大事なのである!!!

先生の「6月に1番頑張れ!」の言葉を励みに、みんなが本気になる夏前が勝負! と、とにかくひたすら勉強した。
私は集中力がなかったので、愚鈍に机に向かうしかなかった。
夏期講習もできるだけとって、予習・復習を完璧にしようと頑張り、他の参考書は補足程度にしか使わなかった。
模試でC判定が出て、ますますやる気がでた。

友達とオープンキャンパスにも行ったが、あまりの暑さで夏風邪を引いた……体調管理ができないようでは、駄目である。
うがい手洗いはもちろん、体調が悪いかな? と思ったときにすぐ対処するべし。私はこれを怠たった。

 

■浪人【秋・冬】

現役時代に数年分は解いていたので、やっていない古い英語の過去問を何十年分も解いた。

予備校にはたくさんの過去問が揃っていて、とても助かった。

主に学部別で解いたが、苦手分野の長文を探して解いたりもした。

授業の予習・復習+過去問を解き始める。

11月に初めて早稲田祭にも行き、すごいエネルギーに圧倒された!
「来年は絶対早大生として参加してやるー」と心に決めた。

また、先生に影響され、紅白は見ずに早稲田のラグビーの試合を熱心に見た。とてもかっこよかった。

 

■直前期

現役のときのような吐き気はなく、去年とは違うと感じた。
これだけやったのだ! という自信が持てた。
それでも、不安なときは友達と「これだけ頑張って来たんだから、私達受かるよね!」と励ましあっていた。

泣いても笑ってもラスト1ヶ月、頑張りきれなかった去年の分も死ぬ気で頑張った!
死ぬ気でやっても死なないから大丈夫。ここでやらなきゃいつやるんだ!

もう後悔はしたくない! 

 

■センター試験

これを利用する気はなかったので、対策は何年か過去門を解いたぐらい。
しかし、友達から突っ込まれるほど緊張したせいか、なんと予備校帰りのセンター前日の夜に熱を出してしまった……自己管理能力の欠如に凹む。
前日はリラックスして、最終確認する程度がいいですよ。

当日、友達からのメールでかなりリラックスした。

熱だろうが、やるしかない!
まさかの冷えピタ受験――英語9割  国語7.5割  世界史8割 という微妙な結果。
得意の国語で落としたのは、痛かった。
うちの予備校は日本史が有名で9割~満点の人が多く、かなり動揺したが勝負は早稲田一般! と気持ちを落ち着かせ、
いつもやっていた基本の単語など+過去問をやり続けた。

 

■受験結果(浪人)

成城大学 社会イノベーション学部心理社会学科 

合格
試験時、チャラ男に周りを囲まれる。最初の合格発表だったので、とても安心した。

明治大学 文学部心理社会学科 

合格

食堂で変人にからまれる。そしてなんと、間違えて男子トイレに入ってしまった。
幸い誰もいなかったが、トイレ前にいたバイトの試験官よ、なぜ教えてくれなった……。

立教大学 社会学部現代文化学科 

過去問を解いていても本番でも、やはりMARCHと早稲田の壁は分厚いと強く感じた。
去年は分からなかったが、問題の質が違う。どうしてもこの壁を越えたかった。
(でも友人でMARCH落ちて早稲田受かるという人もいる。問題との相性というのはある)

 

■早稲田前日

センターの反省から、リラックスを心がけた。もちろん単語類は欠かさずやった。
もう日課なので、やらないと気持ち悪かった。
眠る前、今までのことを思い出し、ここまで来られたことに対して、そして支えてくれたみんなへの感謝の気持ちで涙が出てきた。

早稲田大学 文化構想学部 

不合格

英語の会話問題に苦戦し、世界史と国語で凡ミス。
かなり悔しかったが、不安だったところ・わからなかったところをきちんと確認して、次に活かすようにした。
答え合わせはしない人もいるが、歴史は同じ分野が出ることも多いので、復習するべきだと思う。

早稲田大学 教育学部社会科 

不合格

英語に撃沈。4割程度しかできなかった。でも、諦めずに気持ちを切り替えて他科目を受験したが、不合格。
合格判定が1番よかったので、ここの不合格を聞いたとき「全落ちかも……」と思った。

早稲田大学 政治経済学部政治学科 

まったく興味なかったが、薦められ受けた。

不合格

「文学部受かって、政経蹴りたい」などと心の中でほざいていた。
英語は教育よりは解きやすかったが、まさかの自由英作文にうろたえる。
でもこんなときはみんなが驚いているはず、落ち着こう。東大志望の人は解きやすかったのかも。
世界史もミス多発。手ごたえまったくなし。

早稲田大学 社会科学部 

不合格

国語は2問ミスだったが、世界史の問題形式に苦戦。中の空気に耐えられず、休憩中は外のベンチで青空を眺めながら寝ていた。
明治、立教の合格はわかっていたが、「こんなことができるのは早稲田だけだよな~」と改めて実感した。

また、私は受験中に「1人カレー選手権」を開催し、毎回食べていた。
私は早稲田のカレーが1番好きで「やっぱり早稲田はいいな」と1人納得していた。

 

■まさかの早稲田4連敗……

文講から始まる合格発表の1週間は、今まで生きてきた中でもっとも暗い日々であった。
起きている間はずっと苦しくて、睡眠のみが救いであった。
不合格のアナウンスを聞くたびに、心に空白ができて、泣くことすらできなかった。
今までの自信はどこへやら、「もっとストイックに勉強するべきだった」「もっと良い勉強方法があったのではないか」などの後悔が押し寄せ、

一切の自信をなくした。絶望の1週間であった。

早稲田全落ちを確信し、早稲田の授業を受けられる立教か、早稲田に似た雰囲気の明治か、2浪か、仮面浪人かを真剣に考えた。
本当に辛かった。 その絶望の中で唯一の希望となってくれたのが、ずっと一緒に頑張ってきた友達であった。

文講発表後、友達の合格報告メール。
祝福の気持ちと、しかし自分の不合格によって、好きな人に辛い思いをさせることが辛くて、やっと打ったメールの返信に、

「私は全然落ち込みません! だってMoon絶対他の学部受かるもん!
この1年間どれだけやってきたかはそばにいた私にはよくわかるよ。今の冷静さも心の痛みもわかる。
それでも私はMoonの早稲田合格を信じてやまないよ。予想外の展開はつきもので、そのたび傷ついたりするけど、
その先に早稲田への道がきっと開かれていると思う。これからも共に早稲田を愛し語り合おうね!」

本当に嬉しかった。でも、自分が自分を信じることができなかった。
友達の信頼を裏切ることが辛くてたまらなかった。何度「ごめんね」と悶えただろう。

「私は、こんなにも友達と一緒に早稲田に行きたいんだなぁ」という事を痛感した。

「でも、もうどうしようもない、もうどうにもならない……」と本当にぼろぼろだった。

「他大学でも充分じゃないか」そういう声もあった。でも、やっぱり他大学にいる自分を想像できなかった。
他に逃げようとすればするほど、「私は早稲田じゃなきゃ駄目なんだ!」という気持ちが押し寄せてきた。
諦められれば楽なのに……こんなにも早稲田が好きなことが恨めしかった。

 

■早稲田文学部発表

解答チェックもしていて文講とそんなに変わらなかったし、世界史も8割で、不合格を確信していた。
聞きたくなかったが、これでいよいよ決断しなくては……と思い、電話した。

 

 

「おめでとうございます合格です」 

 

って「えええっ!?!」 待て待て待て。調子に乗るな。まさかまさかまさか。どっきり? 落ち着け私。
もう1回。

 

「おめでとうございます合格です」

 

……受かったーーー!!! 

 

本当に信じられなくて、放心状態だった。
さらに何回か電話をしてやっと理解したら、涙が止まらなかった。べッドに駆け込み、バタバタと泣き暴れた。

 

嬉しくてたまらなかった。第一志望に受かるってこういう気持ちなのか!
これをずっと味わいたかったのだ。やっとワセ女になれて、みんなに合格報告ができる!
こんなにも嬉しい事は初めてだった。まさに「地獄から天国」である。

こんな大どんでん返しで、私の浪人生活は幕を閉じた。

 

早稲田大学文学部 9回裏ホームランの◎ 
英語の記述で、名探偵ホームズが出てきて1人興奮。(ルパン派だけど)これが最後とすべてをたたきつけた!つもり。
終了後は安堵感より、終わってしまったことがどこか悲しく、心晴れ晴れとはいかなかった。

 

■勉強面

【英語】

苦手で1番力を入れた。
基礎力強化(単語王&フラッシュカード+解体英熟語)に日々励み、特に苦手の文法は「入試英文法・語法」に取り組んだ。
あとはひたすら英文を熟読し、過去問を解いた。
とにかく、テクニックなんかよりも基礎を固めることが重要!
基礎はやればやるほど奥が深い。基礎を完璧にしようとするなかで、合格ラインに達するのだと思う。

【現代文】

得意だったので、授業のみ。そして頻度順漢字2300+用語集(重要キーワードはきちんと理解しておくべき)を毎日やった。

【古文】

苦手で、標準古文単語(これは単語数が多くておすすめ! ゴロゴに比べて覚えにくいが、これを完璧にすれば、古文単語については怖いものなし)を
毎日やった。

そして、文法はもちろん確実にするべし。ここを早稲田で落としてはいけない。
歌集などの細々したところもよく出るので、こまめに暗記した。
あと、「あさきゆめみし」を必ず読んで源氏物語を把握しておくべし。

【世界史】

世界史は好きで、現役のときに過去問をといてまとめたノートを作ったことで出やすいところがわかり、それを中心に暗記した。
授業では、流れを意識し聞くことで、今まで見えなかったことが見えるようになった。
直前は、苦手分野を過去問で調べて、部分的に集中して徹底的に苦手をつぶした。これは効いた!

図説は大活躍で、最後には破壊してしまった。

世界史は大学に入ってからも役に立つし、勉強するべきだと思うが、受験科目で迷う人には日本史をおすすめする。

 

■メンタル面

現役時代の反省から、睡眠はたっぷりとった。
そして、私はストイックにはなりきれないとわかっていたので、休憩もきちんととった。
お昼はいつも友達2人とおしゃべりしながら食べていた。これが大事なリラックスタイムだった。
クラスにはお昼も1人で頑張っている人も多くいたが、私はこの時間がなければやっていけなかった。
逆に1人で頑張っている人は、辛い分すごい強みになって自信になると思う。

要は、自分のスタイルを知り、メリハリをつけることが大事だと実感した。

私は空き時間は暗記にあてて、逆に家では音楽を聴いたり、本を読んだり、時々は買い物も花火大会にも行ったし、女も最後まで捨てなかった。

そういう時間は、気持ちにはりを持たせてくれたからだ。

また、不安になる時は「私は絶対にワセ女になるのだ!」と自分に言い聞かせて、勉強した。
勉強の不安は勉強で消す。そしてなるべく、ポジティブに乗り切るのが大事である。
悪い判定は気にしない。本番でできればいいのだ。受験にネガティブはよくない。

これらは、意識すればコントロールできる。

 

■浪人について

最初はいいイメージがなかったが、始まってみれば想像より楽しく、ある意味楽であった。
不安は絶えずあるけれど、勉強さえしていればよかったから。
色々考える機会であり人間的にも成長できたと思う。

そして「浪人生は孤独だ」と聞いていたが、私は逆に「早稲田を目指す同志」を得ることができた。
少人数予備校だったので、みんなで頑張る雰囲気がとてもよかった。戦友たちとは、今も遊ぶ仲である。
ランチメンバーは2人とも可愛くて早稲田が大好きで、早稲田についてよく語った。

無事3人で早稲田合格できて、本当に嬉しい。

勉強している最中は感じなかったが、終ってから考えると1つの目標に向けて頑張った事は、まさに青春だったと思う。
しかし、「浪人したからといって合格するわけではない」ということも実感しました。

それでも浪人を決めた人は、「やっておけばよかった」と後悔したことをちゃんとやって下さい。
この大学全入時代に浪人するという事は、強い意志と恵まれた環境があるという事です。

 

その立場に感謝して、謙虚さと大学への情熱を持って頑張ればきっと合格できます!

 

■最後に

こんな長い文章を読んで下さって、ありがとうございました。

これを読んでくれた受験生になのですが、ここに書いてあることは私個人の合格体験記でしかありません。
あなたの勉強方法は、あなた自分自身を研究し、自分で考えてください。受験するのはあなたです。
ここにある勉強法は、参考にしていただけたら幸いです。

辛い事があっても大隈講堂を見上げると、顔がにやけます。あやしいです。
本当に早稲田に受かってよかったな……と日々実感する毎日です。

文キャンはまったりしていて、いいですよ~。
想像と違う所もあったけれど、今この早稲田の地にいる事を誇りに思っています。

本当に諦めないでよかった。

皆さんも絶対に最後まで諦めないで下さい!

最後まであがいて下さい!

 

 

早稲田の杜で待っています。

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