――お酒は、ふたりともお強いんですか。体育会系の人って、凄くたくさん飲みそうなイメージですが――
「丹埜「いやあ、酒を飲むより『飲まれる』ことの方が多いかもしれない……」
――えっ、そうなんですか(笑)。飲み過ぎは注意しなきゃいけませんね。公私両方から充実ぶりが感じ取れましたが、今後こういうことに挑んでいきたいという構想は何かありますか。
山浦「事業を通して、もっと雇用をつくっていきたいですね。働き口に乏しい場所だから、どうしても若い人は都心に出て行ってしまう。そして人口が減少する。そのサイクルを何とか食い止めたいなと思います」
――丹埜さんはどうですか。
丹埜「僕はふたつあります。ひとつは外国人観光客の誘致。国内だけで客の取り合いをしても、この国が抱える根本的な問題の解決にはならないですから。魅力ある場をつくって、観光の側面から日本を元気にしたい。
もう一点は、教育事業への挑戦ですね。色んな国の子どもが集まって学べる『ボーディングスクール(寄宿学校)』をつくって、グローバル化社会で活躍できる人を育ててみたいと考えています」
面白いものをつくれそうだという「ワクワク感」
――このインタビューは大学生向けのものなのですが、ご自身の学生生活を踏まえて何かアドバイスをいただけますでしょうか。
丹埜「アドバイスというか、これは自分の学生時代に関する後悔なんですけど、海外でも競技をやっておきたかったなと。もちろん試合で海外に行くという機会はあったんですけど、それだけじゃなく、海の向こうに拠点を置いて、その土地の文化に触れながら競技をする経験があっても良かったかなと感じます」
山浦「人との出会いを大事にしてほしいですね。ヘッドハンティングの仕事をしていたときから、電話やメール一本で色んな人と会っていました。これだけ簡単に人とのつながりが生み出せる時代ですから、その可能性をどんどん生かさないともったいないなと思います」